L「夜神くん、聞きましたか? デスノートがミュージカル化するらしいですよ」

月「ああ、もちろん知ってるさ。なんでも、舞台版の音楽は、ホイットニー・ヒューストンの曲や『ジキル&ハイド』で知られる作曲家フランク・ワイルドホーンが、演出は今年紫綬褒章を受章した舞台演出家・栗山民也が担当するんだろ?」

L「さすが夜神くん、詳しいですね。まるで、ニュースサイトの文章を読み上げているかの様です」

月「…さっきパソコンで見てたんだよ。ほら(ブォン)」

L「あっ、確かに、また新しいニュースが更新されてますね…『デスノートはテレビアニメ化や小説化、ゲーム化もされるなど幅広いメディアミックスを展開してきたが、ミュージカル化は初となる。ファンの多い作品だけに、再ブームが訪れるかもしれない』……(月と顔を見合わせる)」

月・L「『ファンの多い作品だけに、再ブームが訪れるかもしれない』…」

月「(背もたれにもたれる)…ふっ、また僕の時代が来るって訳か……胸熱だな」

L「えっ、夜神くんの時代って、いつ来てたんですか?」

月「……竜崎。おまえは6年前の人気投票で僕に勝ってから良い気になっているようだが、デスノートの主人公は僕だ。言うなれば、デスノートの顔…表紙でもグッズ面でも優遇される存在……その証拠に、僕のグッズは竜崎より、割合コンスタントに出ている。一昨年のフィギュアが、それを顕著に表していたな。おまえはリュークに負けた――そう、人気投票一位を取っても、準主人公は準主人公でしかない……W主人公とかふざけた事をぬかすやつもいたが…僕との間には、どう頑張っても越えられない壁がある。それは事実だろ」

L「……私は何も、夜神くんを二位に押さえて一位を取ったからと言って、私が主人公になっただなんて思ってません。夜神くんの言う通り、デスノートは夜神くんの物語です。それは十分、身を以て知ってます。ただ、キャラとしての人気が、私の方が高かったというだけの事。そう、ただそれだけの事です……」

月「……(最初に突っかかってきた相手に何故か諭されてかなり癇に障るが、ここで反論したら負けなので拳を握る事で怒りを発散させる)」

L「…まあ、夜神くん率いるデスノート旋風が、また以前と同じ規模で巻き起こるかどうかは正直微妙ですが、再び私の時代が来る事は確定でしょう。私の魅力が再認識され、またスピンオフが製作されるに決まってます」

月「…へえ。竜崎は、そんなに歌に自信あるのか」

L「……今からカラオケで練習すれば何とかなります…ところで、他のキャストは誰になるんでしょうね?」

月「…ホリプロ主催ってことで、映画版の配役かもしれないとも言われているが、現実的に考えてそれはないだろうな」

L「私もそう思います。ホリプロのミュージカル俳優になるかと…」

?「ちょっと待った!!」

月「! ミサ…」

海「そんなどこの馬の骨とも知れない女とライトがキスするなんて、絶対嫌! ミサもミサ役で出るっ!!」

?「私はミュージカルだとか、うわついた物は嫌いですが…夜神君が出るのなら……」

月「清美…」

?「かっ、神、私も出演…!」

月「おまえは(話的に)無理だろう」

照「ぐぅ…(がっくり)」

L「…さすが夜神くん、相変わらずモテますね」

?「あらL、私たちを忘れてもらっちゃ困るわ」

L「っ、ウエディ…」

?「そうですよ、L」

L「南空さん…」

?「この老いぼれでよかったら、いつでも出演致しますよ」

L「……ワタリ………困りましたね…皆さんが出るなら、一層歌の練習をしなければ…」

月「…ああ、そうだな。父さんも出たいって、さっき電話で言ってたし…今日は皆でカラオケに行こうか」

海「賛成ーっ!」

清「カラオケ…初めて行きます」

照「私もキャストオーディションに向けて練習しておこう……」

南「何歌おうかしら…レイも連れてくればよかった」

ウ「今からでも間に合うんじゃない? 私もアイバー誘ってくるわ」

L「…ワタリ、久しぶりに乳母車を押してください(乗り込む)」

ワ「はい、L(ガラガラガラ…)」


20131215
公式サイト開設記念。七巻表紙Lはこちらを睨んでいて、ああすごく悔しかっただろうなと思ったのでこんな感じに…でもキャラ崩壊してるなあ

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