叔父の出張で二週間預かることになった妹は、左京区から離れた、下京区内の交番で見つかった。


「そこの脇道で男たちに絡まれてるのを見かけてね。まだ高校生だって言うから、保護したんです」

「…そうでしたか…本当に、ありがとうございました。お手間を取らせてしまい申し訳ありません」

 傍に立つナナの頭に手を置き、共にぐっと頭を下げれば、いえいえ、これが私らの仕事ですからと、警官は慣れたように笑う。照はもう一度頭を下げると、俯いたままでいるナナの手首を掴み、街灯とネオンの灯った夜の街へ出た。
 暖かな乾燥した空気から一変し、霧をはらんだ、冬の夜更けの冷たい空気が肌を刺す。活気を帯びた店の音が押し寄せる中、照は黒の外套を翻し、足早に待たせていたタクシーへ近づいた。後部ドアが開くと同時に、右手に握っていた腕を強く引く。

「……先に乗れ」

 思っていた以上に、低い声が出た。
 ナナはボストンバッグの重みで軽くたたらを踏んだが、こちらを見ず無言でタクシーに乗り込む。その態度に眉をしかめながら、照も後に続いた。ドアが閉まり、振り向いた運転手に自宅の住所を告げる。
 了解したドライバーによってアクセルが踏まれ、ゆっくりと車内に差す赤いネオンが流れていく。隣へ目を移すと、ナナは膝に両腕を置き、かすかに頭を垂れていた。その表情は長い黒髪に隠され、読み取ることはできない。

「…何故こんな真似をした?」

 こみ上がる怒りを抑え、諌めるように問い掛ける。返答はない。顔を上げようともしないナナに苛立ち、左肩を掴んで強引に体を向けさせた。驚いたように目が見開かれるが、束の間、すぐに伏せられる。

「どれだけ心配したと思ってる…何か言ったらどうだ?」

「……ごめん、なさい…」

 ナナの口から、か細い声が零れた。
 これ以上責める気も失せ、照は肩に置いた手を戻しため息をつく。自分に似て頑なな性格の妹は、今問い詰めても理由を言わないだろう。
 ナナが家出したのは、これが初めてだった。いや、家出はおろか、ナナは今まで家族に心配をかけたことがない。だから叔父と連絡を取り確認するまで、その可能性を考えもしなかった。
 反抗期と片付けることもできるだろう。だが、突発的な反抗心だけで家を出るほど愚かではない。

 (…待つしかないな……)

 照はそう判断し、窓越しに飛んでいく家々の明かりを眺める。誰も話さなくなった車内には、ニュースを読むラジオの音だけが流れていた。





 自宅である高層マンションに降り立った照は、ナナを連れ、エントランスへのドアをくぐった。
 このマンションではエントランス前とエレベーターホール前に、オートロックが掛けられている。照はどちらもキーで解除すると、十階に上がり1012号室の鍵を開けた。

「…夕飯は食べたか?」

 シューズインクローク脇のワードローブにコートを掛けながら、自分の靴を揃えようと屈むナナの背に問う。返ってきたのは、やはり言葉ではなく頷き。そうか、と照は呟き、ネクタイを緩め洗面所のドアを開けた。
 コンクリートに囲まれたこの独立した洗面所の奥は、脱衣所、風呂場へ続いている。
 照は軽く袖を引き洗面台で丹念に手を洗うと、カウンターに置かれたコップを取るため少し顔を上げた。ふと視線を感じ鏡を見れば、後ろに佇むナナと目が合う。しかしそれは一瞬で、すぐに逸らされる。
 怪訝に思い眉をひそめながらも、うがいを終え台を譲る。そして、同じように石鹸を手に取るナナの背中に呼び掛けた。

「…風呂は沸いているから、先に入りなさい。そのドアの先が脱衣所だ。バスタオルは二番目の引き出しにある」

 頷いたのを確認し、言葉を続ける。

「…上がったら居間に来なさい。話がある」

「……明日」

 思いがけず返ってきた声に、取っ手に掛けようとした手を止める。ナナは手を洗いながら、振り向きもせず言った。

「…明日、話すから……今日は寝かせてほしい…」

「……わかった」

 どこかくたびれた声に渋々承諾し、照はドアを開けた。
 自室に向かい、ジャケットを脱ぎながら、サイドテーブル上の時計に目をやる。23時17分。零時に就寝するため、本来ならば自分が今風呂場にいなければならない。
 自分からリズムを乱した。妹でなければ(身内以外家にあげる気はないが)、構わず先に入っていただろう。

 (……私はナナに甘過ぎる…)

 生まれて間もなく父を失い、また幼くして母を亡くしたナナの親代わりとなるべく、きちんと躾てきたつもりだが、やはり家族故の甘さが出てしまう。ナナもそれがわかっているのか、叱られて反省する度甘えてくる節がある。
 しかしだからといって、自分を舐めて家出したとは考えにくい……いや、考えたくないのだ。妹が人の自尊心を平気で傷つける人間だとは。
 とにかく、本人が話すと言っているのだから、今考えを巡らせても仕方がない。
 照はシャツを脱ぎ、クローゼットに畳まれた部屋着を手に取った。


**


 『僕は死なない。ナナを残して死んだりしない』
 母の遺影を前に。泣きじゃくるわたしの手を握りながら、震え声でそう約束したのは兄だった。



 単調なアラーム音が、大きな黒いベッドに眠るナナの瞼を開かせた。ナナは二三度見知らぬ天井に瞬き、ぼんやり昨日のことを思い出す。

 (ああ…お兄ちゃんち……)

 無意識に浮かんだ言葉に嫌悪し、眉を寄せる。あの人が兄だなんて、認めたくない。
 考えを振り払うように身を起こし、ガラス製のサイドテーブルに置かれた、黒いキュービック型時計のアラームを止める。デジタル数字が示す時刻は6時ちょうど。ブラインドの細い隙間から、明るい陽がベッドの上に縞模様を落としている。
 ナナは視線を上げ、光の差し込む薄暗い部屋を見回した。左手にはガラスの壁、前面にはクローゼット、その右奥には、一階の書斎へ続く階段。振り返れば、打放しのコンクリート壁が迫っている。
 余計なものが何もない、黒と灰色の無機質な部屋。
 あの人らしい部屋。

「ナナ、着替えて降りてきなさい」

 思い浮かべた当人の落ち着いた声が、ちょうど下から聞こえてきた。
 あまり顔を合わせたくないけれど、昨日の今日で拒むわけにはいかず、ナナは床に置いたバッグを取りジッパーを開ける。部屋着を取りだし着替えながら思い出すのは、タクシーで見た、あの人の気色ばんだ表情。

 (…あの人があんな顔するなんて、思わなかった……)

 検事になってからはずっとキラ、キラ、キラ。母を亡くしてからあまり表情を見せなくなったあの人が、唯一生き生きするのは、キラのことを話すときだけ。だから自分のことであんなに感情を露にするとは、夢にも思わなかった。…それが理由ではないけれど、家出をしたことは本当に反省している。
 着替えが済み、スリッパを履いて階下へ降りて、黒い大理石の上に立つ。油断すればつるりと滑ってしまいそうなほど、綺麗に磨きあげられた床。左右にはガラス戸。中には本棚が並び、ぎっしり本が詰め込まれている。
 タイトルを見なくても、ナナには何が入っているのかわかる。法律関係の本と、ウィンストン・チャーチルの本だ。あの人が高校生になった頃にはすでに、チャーチルの回顧録と演説集が、共同の本棚に納められていたように思う。
 書斎からリビングに通じるドアを開ければ、黒のソファとガラステーブルの向こう、黒いチャイナ服のようなパジャマを着たあの人(部屋を使えなかったから、着替えられなかったんだろう)が、カウンターでドリッパーからコーヒーを注いでいた。ドアを閉めると気付いたのか、こちらに視線を向ける。

「おはよう」

「…おはよ」

「朝食はできているから、顔を洗ってきなさい」

 言われた通り洗面所で顔を洗ったあと、リビングに戻り、キッチンテーブルに座る。テーブルにはトースト、二枚のハムとレタス、半切りのグレープフルーツが置かれていた。
 向かいに座るあの人は、いただきますと呟きフォークを手に取る。ナナも同じく挨拶し、カフェオレの入ったコップを取った。
 一口飲んで、ほっと息をつく。熱すぎずぬるすぎない、ちょうどいい温度。甘さも自分好みに調整されている。そういえば、この人の作ったものを食べるのは久しぶりだ。

「今日は一日、ここで冬休みの課題でもして過ごしなさい。昼は冷蔵庫に入っているもので適当に作っていい…夕飯は先に食べて構わないが、私の分も作っておいてくれ」

 コーヒーを片手に言われた言葉に頷く。また何も言わずにどこかへ行こうなんて思ってない。それがわかっていたのか、この人もあまり厳しく言ってこなかった。
 それからはどちらも話さずご飯を食べ終え、シンク脇の食洗機の中に洗い物を入れる。セットしてスイッチを押そうとすると、昼食分を入れてからだと止められた。こんな高級マンションに住んで、高級品に身を包んでも、節約癖はなかなか抜けないものらしい。
 スーツを着たあの人に一応行ってらっしゃいと挨拶したあと、ナナは二階から課題を取って、またテーブルに座ろうと椅子を引いた。床と椅子の擦る音が大きく聞こえた気がして、何となくリビングのほうを見る。一人になると、このテレビもないがらんとした部屋は一層静か。コンクリートの壁がますます冷たく感じ、暖房がつけられているのに、一瞬寒気がした。

 (何でこんなとこ選んだんだろ……まあ、市内でセキュリティの厳重なマンションって言ったら限られるか…)

 そう思うと同時に、あの人への苛立ちが甦ってくる。むしゃくしゃする気持ちを、ナナは課題にぶつけることにした。





 この方法は意外と有効だったらしい。
 お腹がすいて集中力が切れたときには怒りもだいぶ治まり、ナナはすっきりした気持ちで立ち上がると、カウンターの中に入り冷蔵庫の両面扉を開けた。中には調味料が一式綺麗に並べられ、ミネラルウォーターの他にお茶とジュースのペットボトルも入っている。チルドには肉と魚が、野菜室には様々な野菜がこれまたきっちり入れられていて、冷凍庫には一番下の段にアイスが均等に並んでいた。

 (ハーゲンダッツ……)

 しかも全て冬季限定のもの。あの人は甘いものを食べない(歯の健康に悪いからというよくわからない理由で)から、自分のために買って来てくれてたんだろう。ジュースも、二人分でも使い切れなそうな食料も。
 ずんと、重い罪悪感が胸に圧しかかる。楽しみにしていたのかはわからない。でも少なくとも兄は昨日、自分を迎えるつもりで用意していたのだ。それを、あんな軽率な真似をして、兄の好意を無下にしてしまった。

 (馬鹿だわたし……でもお兄ちゃんはもっと馬鹿……)

 うだうだ反抗していても、状況は何も変わらない。思っていることをぶつけなければ、兄はずっとこのまま……ぶつけたとしても、兄の目が覚めるとは限らないが。
 昨日は話したくなくて、とっさに今日話すと言ってしまったが、兄は他人からどう言われようと、決して自分の意見を変えない。それは昔からよくわかってる。
 だから、兄から正義と悪を説かれるときは、内心極端すぎると思っていても大人しく頷いていた。そのほうが、兄も喜ぶから。ナナだけが僕の味方だと微笑まれる度、妙な優越感を感じた。兄に必要とされる人は、自分しかいないのだと。自分に兄が必要なように、兄もまた、わたしが必要なのだと。
 でも今は、頷くべきじゃない。ここで頷いたら、わざわざ家出した意味もなくなる。

 (言うだけ言ってみよう…)

 そう決意したナナは、もう一度冷蔵庫を開き、昼と夕飯の献立を考え始めた。





 兄が帰ってきたのは、午後八時半すぎ。お風呂を沸かそうとお湯張りボタンを押した(昨晩掃除したらしく、バスタブは綺麗だった)とき、扉の閉まる重々しい音を聞いた。

 (帰ってきた…!)

 早速キッチンに向かい、鍋に火をかけ、ラップしていた煮物と煮付けをレンジに入れる。献立は肉じゃがとかれいの煮付け、ほうれん草のおひたし、豚汁。兄の好きなものにしたかったけれど、特に何が好きと聞いたことがなく、普通の和食になってしまった。
 二人分のご飯をよそっていると、リビングのドアが開き、書類鞄を持った兄が入ってきた。

「ただいま」

「おかえり」

「良い匂いだな…和食か」

「うん…」

 穏やかな顔でお碗を見つめる兄に頷く。兄はかすかに微笑むと、書斎に入っていった。なんだか機嫌が良い。久々に妹の手料理を食べるからか。

 (違う、たぶんキラだ……)

 多分じゃなくて、絶対にそう。どうせ、起訴した犯罪者がキラに裁かれたとかだ。最近は犯罪者の報道規制がしかれているが、公表の舞台がネット上に移っただけで、キラの裁きはまだ続いている。
 タイマーが鳴り、レンジからおかずを取り出す。汁をよそってお盆をテーブルにのせると、ちょうど部屋着(と言ってもシャツとスラックスでスーツと変わらない)に着替えた兄がきた。二人分の皿を見て、少し驚いたように言う。

「先に食べてなかったのか」

「うん、あんまりお腹すかなくて…」

「そうか」

 一緒にお盆からテーブルに料理を並べ、兄の向かいにつく。

「いただきます」

 自然と声が揃った。
 箸を揃えて、熱い汁を少し冷ましてから飲む。…美味しい。さすが、高級スーパーフレンドフーズ(多分近いからそこの)の野菜と豚肉。ダシの旨味がしっかり出ている。
ちらと向かいを見れば、兄は煮付けに箸をつけていた。

「全く臭みがなくて、味もよく染みてる…」

「…美味しい?」

「ああ、もちろん。前以上に上達したな…毎日作ってるのか?」

「うん。夕飯は叔父さんと代わりばんこだけど、朝とお弁当は毎日」

 そう答えると、「偉いな、ナナは」と微笑まれる。少し照れくさくなって、肉じゃがを皿によそいながら話題を変えた。

「…お兄ちゃん、今日機嫌良さそうだけど、何かあった?」

「ああ…私が起訴して有罪になった連続殺人犯が『裁かれた』らしい。なかなか口を割らず、調書を録るのに手間取った奴だ……」

 「全く、キラに怯えるなら、最初から罪を犯さなければいいものを」と嘲笑を浮かべる兄に、眉をしかめる。やっぱり、キラなんだ。じゃがいもを呑み込み、そうだねと相槌を打つ。いつもより適当な返事に、兄は箸を止めた。

「…ナナは、キラが嫌いか?」

「……別に」

 思わず、明らかに嫌いとわかる返事をしてしまった。案の定兄は深刻な顔をして、茶碗と箸を置く。キラについての講釈が始まる前に、ナナは口を開いた。

「キラじゃなくて…キラのために、こんなマンションに住むお兄ちゃんが好きじゃない…」

 一度口に出してしまえば、あとは堰を切ったように心のよどみが吐き出される。

「キラの目に止まりたくて、毎週キラ王国に出るお兄ちゃんが嫌い…ジムに通い始めたのも、キラのお側につくためなんでしょ…? お兄ちゃんはキラを神か何かと勘違いしてるけど……キラは人間なんだよ? お兄ちゃんが普段相手にしてる犯罪者なんだよ? キラに目をつけられたとしても、利用されて殺されるだけ…!!」

 思いの丈をぶつけて、不意を打たれたようにこちらを見つめる兄をにらむ。どちらも動かずしんと静まりかえる中、彼はおもむろに口を開いた。

「……私は殺されない。私はキラの考え、理想、欲する物、いらぬ物を理解し行動できる人間だ。Lに勝ち、キラの統べる世界が完全に確立しても、キラは有能な私を殺したりはしない」

「そんなの、わかんないじゃん…! 何でそんなに自信あるの…? ……お兄ちゃんは、わたしの気持ち考えたことある? キラ王国に出て発言して、イケメンエリート検事とか言われて有名になってく兄を持つわたしの気持ち……兄がいつキラに目をつけられるか、ハラハラしてるわたしの気持ち、一度でも考えたことある…? お兄ちゃんまでいなくなったら…わたし……」

 離れて暮らす今でさえ、寂しいというのに。兄のいない日々を想像し、涙で視界がぼやけてくる。
 もう、二度と味わいたくない。あのやりきれない悲しさも、胸をえぐるような喪失感も。
 ――絶対に、兄を失いたくない。

「ナナ……心配してくれるのは嬉しい。だが私は…」

「…決めた、わたしもここに住む」

「は…?」

 どれだけ言っても聞かないのなら、兄の傍にいて、キラと接触してないかどうか、したとしたらキラが兄に何か危害を加えてないかどうか知る必要がある。
 兄をキラから守るのだ。いざとなったら、兄を逮捕しないことを条件に、警察に告発すればいい。

「来年から一緒に暮らしてもいい…? お兄ちゃん彼女いないし、これからも作る気ないでしょ?」

「いや、待て、何故そうなる……」

「お兄ちゃんが心配だから…大丈夫。叔父さんはわたしの様子が気になってたみたいだから、了承してくれるだろうし、高校はちょっと遠くなるけど電車で通えば良いし……お兄ちゃんは、わたしと暮らすのいや…?」

 まだ渋い顔をする兄に、小首をかしげて聞いてみる。それが効いたのかはわからないが、兄は首を振り、仕方ないとため息をついた。

「一つ、使ってない客間がある……そこがナナの部屋でいいな?」

「うん…! ありがと、お兄ちゃん」

「…冷めてしまうから、早く食べなさい」

 茶碗を持つ兄に言われて、ずっと止めていた箸を動かす。兄を見て浮かぶ笑みを、汁を飲むことで隠した。
 ――これで大丈夫。多分兄はキラと接触しても自分に隠し続けるだろうけど、L側が兄に注意を向けないわけがない。キラ信者としてあれほど反対派を論破し、信者代表格にまで登りつめてきているのだ。一緒に暮らす妹に、Lは近付いてくるはず。そこで条件をのませ、協力してキラ逮捕(もちろん妹のことは兄に伏せて)。
 兄の目はそこで覚めるかもしれないし、一生覚めないかもしれない。でももう、そんなことはどうだっていい。兄が生きていてくれさえすれば、それでいい。兄がどんな人だろうと、わたしにとってはたった一人の兄弟だ。たとえ兄がキラの裁きをすることになっても、ずっと愛せる自信がある。

「……今日は一緒にお風呂入って、一緒に寝ようね」

 ご飯を食べる彼にそう微笑めば、兄はぎょっと顔を上げ、「十六にもなって兄と風呂に入るなど〜」と真剣に諭し始めた。いつもより少し早い口調に、ますます頬が緩む。
 冗談を本気にする、純粋な人。頑固で真っ直ぐでとっても優しい、大好きな人。

 ああ、神さま仏さま。
 どうかこの平和な時間が、いつまでも続きますように。


20131101
ゆめまくら様提出

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