一ヶ月。
総司先輩と電話、メールですら連絡を取り合って無い。
「先輩、何してるのかなぁ」
つい、思ってることが声に出てしまう。
今は二月、高校受験まで一ヶ月を切っている。
志望している薄桜鬼学園は地元高校でもっとも偏差値が高く、部活も強豪で校風からも人気がある。
一応合格圏内に居る亜輝だけど気を抜いたら落ちてしまう可能性だってある。
だから沖田自ら受験終わるまで連絡を切ろうと言いだしたのだ。
だけど自分のためだと分かっていても辛い。
……せめて来週末にある薄桜鬼学園の珍しい冬の文化祭に行けたらいいのに…。けど行ったら絶対総司先輩に怒られるよな。
そんなことを思った矢先携帯が鳴る。
『勉強中ゴメンネ、来週の薄桜鬼学園の文化祭一緒行ってくれないかな(>_<)気になってる人が居て…』
……お千ちゃんに好きな人っ!
けどこれなら総司先輩怒らないよね
驚きの矢先に行って総司先輩に怒られたのときの言い訳を考えながら返信する。
『お千ちゃんのためなら!いいよ♪』
総司先輩と話せなくても見れるだけでも嬉しい。
よしそれまでは勉強しよう!
--文化祭当日--
「「うわぁー」」
学園に一歩入ると華やかな世界。
此処まで本格的な文化祭とは思ってなかった。
「総司先輩に会わないように気を付けなきゃ」
「えーなんで、寧ろ会いに行きましょうよ!」
「そんなことよりお千ちゃんの想い人を探さなきゃ」
亜輝は急いで校舎に走って行く。
始めは懸命にお千の想い人を探していたがいつの間にか遊びに走って行った。
「亜輝ちゃん!あそこ執事喫茶だって、行こう」
「お千ちゃん!あのお店のぬいぐるみが…」
「「あっお化け屋敷行こう!」」
遊びに奮闘する二人。
「なんか、あそこ人盛りが…行ってみない?」
目の前に女子が群れて凄いことになっている。
そこの人盛りからやっとのことで出てくる知ってる顔が出てくる。
「おっ亜輝と千姫じゃん!」
手を大きく振るのは同じクラスの平助。
「平助君っ!何で此処に居るの」
「え、だって―」
「亜輝ちゃん、どうして此処に居るのかなぁ?」
平助の後には顔は笑ってるが目が全く笑って無い沖田が居る。
「おっ総司!あそこの人たちみんなお前目当てなのにいいのか?」
空気を全く読んでない平助。
沖田と亜輝が付き合ってることを知らない平助。
「いや、えっとこれには事情が―」
亜輝が言い訳を言い終える前に沖田が亜輝の手を引っ張って歩き出す。
「ちょっ!総司何処行くんだよ」
「…」
沖田は返事をしないまま亜輝を引っ張って行く。
「ねぇあの人かっこよくない」
「彼女かなー」
「いや妹でしょ」
廊下を沖田に手を引っ張られて歩いていると色んな声が聞こえてくる。
そんな声を聞いて亜輝は俯いてしまう。
「此処でいいかな」
「…」
亜輝は目の前の笑って無い沖田よりもさっきの女子高生の会話が頭を廻ってた。
「亜輝ちゃん…?」
様子が可笑しいのに沖田が逸早く気付く。
「総司先輩が悪いんですよ、女の人に囲まれてるし、グスッ
電話もメールもしてくれないから不安になって勉強所じゃないんです!」
そう行って亜輝はその場から走り出す。
「ちょっと亜輝ちゃん!」
沖田は急いで亜輝を追いかける。
追いついた総司は後ろから左手で亜輝の左手首を、右手は抱きしめるように。
「そ、総司先輩っ」
走って来たから周りには大勢の人が居る。
「せっかく君のこと思って人気(ヒトケ)の少ない所に行ったのにな…僕は亜輝ちゃん以外の女の人なんてちっとも興味無い。僕の想ってる人は亜輝ちゃんだけだよ」
そう言って亜輝の体を回転させ一回ぎゅっと抱きしめ唇に唇を合わせる。
「そ、総司先ぱ―」
一回離し唇をまた合わせる。
そっと名残惜しそうに沖田は唇を離し、またぎゅっと。
離されて恥ずかしそうにして亜輝は赤い顔を下げる。
それを目撃した沖田に群がってた女子達は茫然と。
「総司先輩、恥ずかしいですよ」
「そうさせたのは君でしょっ。それに連絡しなかったのは君のためだと思ったんだけど、ごめん」
「いや私こそ一人で嫉妬しちゃって…、ってそろそろ先輩離してくださいっ!」
「えーなんでぇ」
今度の沖田は心からの笑顔を見せる。
後から追いかけてきた平助は二人の甘い雰囲気をみて悲しんだそうだ。
嫉妬なる想い
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ちょっと日にち置いて書いたけどあれぇー
途中から呼び方とか書き方が変化したような( ノД`)
まぁいいやwwww(
個人的に千鶴が嫉妬するパターンは総司と土方さんと左之さんへなんだと思うんですw
平助とか一君は嫉妬する側なんじゃないかなwww
ついでに学生パロの時の年齢は決めてないとか言ってみる(
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