メモ
20221201

さてさて、企画は今回の更新で終了です。お疲れ様でした。
そして作品を読んでくださりあとがきページまで来てくださった方、本当にありがとうございます!!
あっという間に十二月になっちゃいましたね〜はやい。とりあえず今年のうちに満足出来る数を書き上げられて良かったです。


書きたい話を書けて嬉しかったですが、振り返れば甘い話がないですよね!?なんかちょっと暗い話が多いというかこじらせてる女の子多いな!?
けど、こじらせてる女の子に対して相手の男の子が向けるどでかい感情を見るのが好きなのでそんな話ばかりになっちゃったのかもしれませんね……すみません。
けど一作品くらいチューしてほしかったな……やっぱり嵐山さんが惜しまれる。嵐山さんが嵐山さんだったのでチュー出来なかったのですが……

以下、各作品のあらすじをまとめました。
今回アップした物間のものから、その次からは作品更新順です。
持ってきた文書はちょっと修正しました。先日書けなかった骨喰のあとがきも書き加えてあります。



▽物間「あなたは私のスーパーヒーロー」
この話は、原作で何度か描かれた物間の「個性」に関するセリフから生まれた話です。
B組であるためか、過去について詳しく描写されてはいませんが「スーパーヒーローになれない」と「よく言われた」と言う彼のことは原作を読んでいた時からすごく気になって。
原作1話で、進路希望を提出するよう言うデクとかっちゃんの担任の先生はクラスの殆どの生徒がヒーロー科志望だと笑う世界として描かれていながら、それを否定するような言葉を過去に何度も言われた物間少年という差とでもいうのでしょうか、それがずーーーっと気になってました。ヒーローにはなれないと言われる訳じゃないのがまたちょっと難しい塩梅だよなと。
で、彼の住んでいるところは「特別治安が悪い地域ではないだろうけれど、特別良い場所でもない」んじゃないかなぁとか考えて(それ結局話に意味が生まれる解釈なのか?と一瞬考えつつ)、「本人は冗談のつもりなんだろうけれど言われた側からしたら気にする言葉を平気で言う人が多かったのかも」と考えました。それにより、ああいう展開にすることに。
A組に対する彼の態度を見るに、個性に関してくよくよすることはありませんし、むしろA組に歯向かっていくスタイルなので、過去にいろいろありながらもくじけずにいられるきっかけを作った特別な思い出があったのかもしれなと思い最後のあのシーンを付け加えました。
これも、良い意味でも悪い意味でも、言った側は覚えてないのがミソですね。先輩は女の子に言った言葉なんてたいして気にしていないでしょうし、そして女の子も物間に向かって言った言葉を覚えていません(本文途中で恥ずかしいから言えないと語っていますが、恋を自覚する前だったので再会に喜んだ勢いで言っちゃいました)。物間は、女の子がその時のことを忘れていても全然構わないと思っているのがまたいいなぁと個人的に思っています。

そして、今回のプレゼントはカヌレです。
今回はちゃんと時期にあったクリスマスプレゼントですね。轟くんもクリスマスプレゼントなので、ちょっと違う雰囲気に出来たらいいなぁと思って女の子からプレゼントを渡す展開にしました。
告白シーンまで書こうかと思いましたが、ちょっと悩んで物間視点のシーンを入れたかったのでああいう感じに。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。


以下、企画作品のあとがきまとめ。

▽山姥切長義「神様の名前」
プレゼントは「花束」
短編(log内)にある同名の作品を2021年に加筆修正して本にしたのですが、それを名前変換できるように再録したものになります。
おおまかなストーリーは同じですが、元々約15,000字だった短編が本にした時は最終的に約28,000字になっております。いろいろと加筆しているので短編を読んでくださっていた方にも楽しんでもらいたいです。
「好き」が詰まってます。
▽山姥切長義「その後の神様」
「神様の名前」を加筆した際に政府で源清麿と出会う場面を入れたのですが、それを書いたら二振りが再会する話が書きたくなり、この話が生まれました。本にした際の書きおろしでしたが、「神様の名前」をweb再録するにあたり、この話も掲載します。
元々料理をする長義くんっていいなって思っていたので書けてよかったです。長義くんに限らず、私は「男性が料理する」のが好きです。何がルーツなんだろう、と考えたのですが、某少女漫画の片桐くんという男の子がルーツでした(ちなみに彼は当て馬キャラでした……)。

※上記二作品については、今回の企画ページを撤収して作品を移動させる際、企画ページでなはなくいずれ公開する水心子の話と一緒に再び公開する予定です。

▽轟焦凍「宝石との再会」
このお話は長く話が書けていなかったリハビリに好き勝手書こうと思って書き上げたもので、読んで私が楽しいものにしました。
主人公の女の子は十歳になるまではいつも可愛くして、キラキラして、けれどもある日クラスメイトの男の子に言われたある言葉によってその一切を捨ててしまう……という話ですが、轟くんは「昔可愛い恰好をしていた同級生」が高校まで同じだとは思ってもいなくて、けれども放課後に話すようになっていく過程で「なんとなく似てるような気がする」→「もしかして……」と気付いたんじゃないかなぁと個人的に考えながら書いていきました。
プレゼントはヘアピンセットです。
付き合ってもいない女の子に何かお礼をしたいと思ってクラスメイト(女子)に相談→相手が気を使わない値段で、髪が長くても短くても使えるヘアピンのセットを購入するというのをイメージしたらめちゃくちゃ轟くん可愛いなぁって。
クリスマスだったら気を使わないよ、とか言われたんでしょうね。
高校生の男の子(好意を持っているのか書いてる私もわからない)が彼女でもない女の子にヘアピンをクリスマスプレゼントに渡すのって一般的には大丈夫なんだろうか、と最初考えたのですが、轟くんなら全然問題なくOKでは????という轟くんが好き故のガバガバ判定をクリアしているので一応大丈夫だと思います。

▽ホークス「イカロスの隣で」連載if
もしもあの二人の出会いが違ったら、新人の頃に親しくなっていたらどうなるんだろう?というお話です。
連載ifストーリーって今まで書いたことなかったので、企画だし良い機会だと思って書いてみました。
ちなみに、お疲れ様会をしている夕食のシーンは「イカロスだって羨ましい」の一話と同じ時期設定ですが、原作で先に待ち構えている諸々な出来事が当分起こらない平和な時間軸、という設定で書きました(ifストーリーなので好き勝手書きます)。
そのため、ホークスは押せ押せです。ガンガンいきます。仲の良いサラリーマンにも「好きな子を夕飯に誘うんだけど……」と言ってオススメのお店を教えてもらいました。付き合ったらめちゃくちゃアピールするしすぐチューするんだろうなって思ってます(チューしてくれ……)。
連載本編では原作時間軸を意識してイチャイチャさせられなかった反動の話ではありますが、連載本編の方も平和になったらイチャイチャしていると思います。
ちなみに、今回は贈り物要素控えめですが一応お見舞いの品である「苺」がそれにあたります。
実はお見舞いネタ書きたかったんです。短いシーンでしたが。

※こちらは、ホークス連載ページに移動させる予定です。

▽諏訪洸太郎「運命の分かれ目」
冒頭のシーンで女の子がデートをする相手は諏訪さんとは全然違ったタイプの男の子にしました。諏訪さん相手の夢なので、読んだ方は「???」ってなるかもなーと思ったのであまり長く描写しなかったのですが……混乱させてしまったならすみません。
春になる前、多くのファンを持つGSシリーズをプレイしまして(gs4)。数年ぶりに「本当にこれ付き合ってないの!?」という感情を持ちながらニヤニヤプレイしたのですが、そのプレイをきっかけに「観覧車デートで告白に失敗した女の子を慰める諏訪さん」の話が生まれました(かなりいろいろ端折った説明ではありますが……)。
この二人が互いに恋愛感情を持つかといったら多分違うような気もするのですが(個人的に兄妹のような先輩後輩でいたらいいなぁと思っています)、タイトルにある通りどこで何が起こるかわからないのが人生なので読んでくださる方が好きなようにその後を考えていただければなと思います。
世話を焼く諏訪さんが見たくて今回こういった話を書いたのですが、初めてなので本当に大丈夫かな!?と不安でいっぱいです。個人的趣味が強く出ている気がする……
贈り物要素は強くありませんが、一応「晩飯を奢ってやる券(レシート)」になります。

▽心操人使で「未来の誓いこそしないけれど」
読んでてあまり難しく考えなくていいような、とにかくなんか幸せ〜な感じの話を書きたかったので書きました。
幸せ〜感が強いのかはわかりませんが、結婚にまつわるお話です。原作にない設定モリモリなので世界観の解釈違いになったらすみません。心操くんが既にめちゃくちゃ女の子が好きな設定です。
今回は心操くんからの贈り物はありませんが、もしも指輪をあげたら、という話をしているので表に出していないテーマである「贈り物」に関しては問題ないなと思っています。けど、保険で結婚式に出席する際の諸々を新婦の両親から貰っていますね。企画の破綻では……?という不安を感じる作品ですね。
最初はジューンブライドの話にする予定でしたが、そうすると心操くんとが女の子のことをめちゃくちゃ好きになるの難しいかな?と思い、この時期になりました。

▽燭台切光忠で「黄泉路を照らす琥珀の光よ」
審神者になれない女の子が男士に恋をする話です。話のタイプとしては長義くんの「誓った愛など忘れてしまえ」に似ていますね。
刀剣乱舞を語る上で燭台切光忠という刀は切っても切れない存在だと思うのですが、かなり前に、ツイッターで燭台切について呟かれた「審神者にとって刀剣男士は紛れもなく神様だけど、もしかしたら燭台切にとっての神様は刀剣登録されるきっかけをつくった『ゲームをプレイしていた若い女性』みたいな姿をしているのかもしれない(めちゃくちゃ意訳)」というものが印象的でですね。それを見てからそういう解釈もいいなぁと思って。
今回の話は実はそれが根本にあるものでした。
だから燭台切は大人になっていく女の子に少しずつ触れられなくなります。大切だけど、だからこそ、という感じですね。小さな女の子が心の中に思い描く神様に近付いていって、そんな子が自分に微笑みかけてくれるのだから燭台切にとってもかけがえのない日々になったんだろうなぁと。
そんな話をもっとちゃんと描写しようと思ったのですが、どんどん長くなったのでああいった形で終わらせました。この裏話がなくても読める話だとは思うのですが。
ちなみに、今回の贈り物は「女の子自身」でした。まあ、断られましたが、その代わり死後の案内を約束してもらってます。良かった良かった。

▽嵐山准で「太陽の隣で星を見る」
嵐山准の誕生日をツイッターでお祝いした時に、ふと「嵐山さんって幼馴染の女の子がいたらその子のことずっと好きでどんなに魅力的な子に告白されても他の子とは付き合わなそうだな」と思ったのがきっかけでこの話の構想が出来ました。
完全私向けなのですが、本当はもっとイチャイチャしてチューする予定でした。どうして……チューしてくれ……けれど嵐山さんは付き合ってない女の子にチューするような男ではないので……それは私の中のオタクが解釈違いで怒るので……
以前、嵐山さんの名前を検索した時に「圧倒的光すぎて周りに影が出来る(意訳)」「光が強すぎて畏怖を感じる(意訳)」みたいなコメントが続いていて、それがすごく印象に残っていたので今回は女の子にそういった面を背負ってもらいました。
嵐山さんは真面目に女の子のことが好きだし本当は付き合いたいけれど女の子がそうなるきっかけを作ったのは自分なのをわかっているので、大学進学をきっかけにアピールを増やして少しずつわかってもらえたらなと思いながら接していると思います。
ちなみに、女の子的には「名前変換主(恋愛)→←(親愛)准」だと思っていますが、実は「名前変換主(恋愛)→←←←(恋愛)准」で、それを周りの人も知っていたらいいな〜と個人的には思っています。
サイトにある古典部夢を読んだ方は察したかと思いますが、私は幼馴染(キャラクター)の家に家族でない女の子専用の物があるのが好きです。
今回のマグカップのシーンがそれですが、滅多に家に来なくなった女の子のマグカップ(ちょっと場所を取る食器)がずっと食器棚に仕舞ってあるのを想像するとめちゃくちゃ幸せな気持ちになります。きっと嵐山さんが女の子のことを思って選んだマグカップなんだろうなぁと。
嵐山さんの誕生日をきっかけに想像を膨らませた話なので、最初は夏を舞台に花火を見る話にする予定でしたが、いつの間にか冬の話になりました。私は冬の話書きの好きなんでしょうね。
贈り物要素が本当に少ない話なのは、実は短編にアップしようとしていたからでした。なので最初違うタイトル(「太陽が強すぎる」)でした……また企画破綻してますね……
ココアをあげてるからいいかな……?お互い既に相手に初恋を捧げてもいますが……無理くりすぎる……つらい。

▽骨喰藤四郎で「刀の欲」
この企画を計画した時に書きたいと思っていた「贈り物をしない話」でした。ずっと骨喰視点です。
最初は審神者への気持ちに気付いていませんが、あの夜をきっかけに長く抱いていた気持ちが恋心だと気付いた……というお話になります。
この話はなんか解釈違いと言われる可能性は高いと思いつつ、書いてても読んでても好きな話です。刀の欲も人間の欲もどちらも書けた話だなぁと思うので。
かなり個人的な話ではありますが、原作で無表情だったり感情表現が少ない男の子のキャラクター(美少年タイプ)が、二次創作でめちゃくちゃ女の子に好意を持ってイチャイチャしてる話が好きです。これ、キャラブレの範囲がどこまで自分の中で適応されているのか本当にわからないんですが、二次創作だからこその強みでもあるというか……普段はスンとしてる男の子が二人きりになった途端接触してくるの良くないですか????骨喰はそういうことをしてくれるタイプの男士だと思うんですよ。
これ、何がいいって、そういう美少年キャラクターってだいたい「お人形さんみたい」だと作中で表現されてたりするじゃないですか、そういう子が、ただ一人の女の子の前でお人形でなく、はっきりとした欲を出すのがいいんですよね……人形じゃないよ、心があるもんね……みたいな気になるじゃないですか……そういうの読んで興奮してきますよね……骨喰のこういう話はまた書きたいなと思いました(いつもの願望)。
 
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