日比野です。
こんな微妙なキャラだけど、一応天才らしい。
中間期末ともにそんな勉強してないけど、学年トップみたいです。
ただ、俺は何に関しても結構冷めてるって言われた。

「日比野!」

あ、またうざい奴が来た。

「日比野日比野日比野日比野日比野日比野日比野びひの!……アレ?」
「俺はびひのじゃありませーん」

こいつ、馬鹿な神崎。
一応友達?なんだけど、普段から意思疎通が出来ない。
あんま会話成り立ってないけど……

「まぁ日比野!聴いてくれよぉ」

こんな時は決まってる。
この出だしの時は……

「澤さんが俺の名前(神崎)を呼んでくれたの!」
「どーせ、クソ神崎とか言われたんだろ」
「な、なぜそれを……!」

ほ、本当だったのか…
それ言われて、喜びと哀しみで一杯だったんだな……

「ちょ、お前モテんだし、ちょっとくらいアドバイスしたりサー」

あ、不貞腐り始めた。
面倒臭ぇなぁ……

「じゃあ、最初は友達になれば?」
「あ、そーか!」

え。
コイツ、こんなことも思い付かなかったのか?
俺、こんな奴の友達やってて大丈夫か…?

「早速澤さんの元へ行ってきます!」

行動が早いわ……
恋をすると誰でも変わるもんだなぁ(汗)
ちょっと嫌かもしんね…

「あの、日比野くん」

え、澤?
何でここに?
アイツが会いに行ったはずなのに…

「あのね、お願いがあるの」

え、お願い?

「アイツ(神崎)のストーカーを止めてほしいの!」

あ、アイツ…ストーカーやって…?

「そうなの!」
「分かった、話しとく」

うわ、冷めてる、とか思った?
まぁそれが俺の性格だから仕方ねぇだろ。



「おい、神崎。」
「あんだをーあ、澤さん見た?」
「その澤さんから直々のお願いだ」
「えっ何々?」

興味津々な目で俺を見つめてくる神崎。

お前、ストーカーしてんだって?
やめて欲しいんだってよ。


「嫌!絶対嫌!
俺は!!!
一生、ストーカーし続けると誓います!」
「よし、誰か警察呼べ」


澤…ご愁傷様。

「ていうか、ストーカー?俺学校でつきまとってるだけなんだけど…」
「なんだ、澤の勘違いか…」


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