「さっみぃ〜!!」 「そだねー…私は眠いよ…」 初詣 数時間前。 俺ん家に泊まりに来た村岡は、年越しのカウントダウンで盛り上がっていた。 勿論俺も。 愛しの彼女が家に来るってだけでもテンションが上がるのに、一緒に年を越せるっていうので2倍嬉しかった。 そのまま、俺たちは某音楽番組の特番を見ながらオールしたわけです。 俺ん家はちょっとしたカラオケ状態になってた。 そのまま起きていたので、こたつでぬくぬくしながら雑談をしていた。 たまにイチャつこうとして、村岡に殴られたりしたけど。 そんで、"このまま起きてるなら、初詣とか行っちゃうか!"という話になって、近場の神社に初詣に来た。 強引に繋いだ村岡の手は、すっごく冷たくて、でもすげぇ愛しかった。 神社に着いて、村岡は眠気が吹っ飛んだかのようにはしゃぎだした。 「ねね!おみくじ引こうよ!おみくじ!!」 「おお!ちょ、走んなくても良くね?」 おみくじにはしゃぐ村岡はすごく可愛い。 いや本当に。惚気てごめんなっ!マジで可愛いんだよどうしてくれようか! おみくじを引いてみると、俺は中吉だった。 「おーい、村岡、どうだった?」 「高谷、大吉だったー!!」 「マジで!?すげぇぇえ!!」 恋愛のところには今のままが良い的なことが書いてあった。 そのまま、境内の方に行って、お参りをすることに。 「……………。」 「……………。」 二人で目を瞑って手を合わせて。 (村岡と、ずっと一緒にいられますように。) なんて柄にもないこと願っちゃったりして。 目を開けて、村岡の方を見る。 村岡も俺を見た。 しばらく見つめ合って、村岡が言葉を漏らした。 「高谷は、何を願ったの?」 「え。えーと俺は…てか、村岡こそ何願ったの?」 「えー私は…。せーので一緒に言わない?恥ずかしいよ。」 そう言って照れる村岡がとてつもなく可愛かった。 初詣 (せーの、) (村岡(高谷)と、ずっと一緒にいられますように…!!) (え、アレ?)(同じこと願ってたんだね…!) (はは、超以心伝心じゃん!) ----------- To 凛華様 In a New Year's card |