「あああああまああああみいいいいやああああ?」
「え、先生!?」

俺には何の罪もないのに、同じ空間にいた雨宮とともに生徒指導室へと連れて行かれた。
雨宮は、何がどうなってどうしてここ(生徒指導室)にいるかもよく分かっていなかった。
事の発端は化学教室で、やりたいことがあると言った雨宮だった。
友人にいい匂いがするから、と言われて「どうなるかやってみたいんだ!」と元気にぬかした雨宮は、はんだを手に持っていた。
ただ、俺は何をするかは知らされていなかったために、止められなかったのだ。
はんだを持っていた雨宮がそれをU字に折ってコンセントにブスっと差し込む、という行為を。
その後、爆竹くらいの音がして爆発が起きた。
俺は、「あ、それはヤバイぞ」という言葉も言えずに口をパクパクさせた。
爆発の音を聞きつけた化学準備室にいた(生徒指導の)先生が来て、俺と雨宮を連行した。

「お前さーああいうことは俺に言ってからやれよ、注意して事前に止められたかもしれないのに…」

俺は前に兄貴がやっていたのを見ていたので、ああするとどうなるのか分かっていた。
基本的に阿呆な雨宮には分からなかったんだろうな。

「まーまーいいじゃん!結構面白かったー!!まぁ、騙されたのは癪だけどな。」

アレをやって生徒指導室に連行されても尚、面白いと言う雨宮。
どっか頭逝かれてんじゃねぇの?
大丈夫か?コイツ。
しかも癪なのは、騙されたところかい。
そこはお前の自業自得だろ。

「とばっちりを受けたこっちの身にもなれよ…」

うんざりしたけど、こんなことがあっても、まぁいいか。
いつからこんな風に思えるようになったんだろう。
雨宮と会う前はこんな風に思うことなんて無かったのに。

「小宮ぁ〜、S極ってSnowのS?N極は…南極のN?」

また阿呆なことを言っている。

「ちげーよ、S極は…」

青い空がどこまでも輝いている。


雨宮と青い空。

(え、じゃーなんで西はNじゃないの?)
(だぁかぁらぁ、…あーもう、お前は英語の単語力をつけてこい!)(は?英語必要なの?だって地理じゃん)
(…はーやっぱやだ、こんな日常。)

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novel parody(a part):
ぎぶそん(by 伊藤たかみ)

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