生きることに楽しさが見出だせない。 毎日が繰り返し。 将来に光なんて見えない。 朝起きて、学校行って、そんなに好きでもない友達と話して、遊んで、騒いで…… なんか、飽きてしまった。 変わりのない日常に。 誰も変えてくれない日常に。 自分でも変え方が分からない日常に。 飽き飽きしてしまった。 そんな時、進級してクラス替え。 始業式の日、教室に入ってすぐに目に入った、あの人。 後々聞くと、高橋という名前だと判明した。 始業式から1ヶ月ほど経ったが、未だに離したことがない。 テスト期間、俺は忘れ物をして教室に戻ってきた。放課後の誰もいない教室の1つの机に高橋が座っていた。 特に魅力的な部分もなく、普通の、至って平凡な高橋に何故か惹き付けられて…… 「なあ、何してんの?」 気付けば…話しかけていた。 「本、読んでる」 見れば分かるようなことを伝える高橋。 その時にかきわけた髪の毛の隙間から見えた顔は、妙に綺麗で。 無性に、抱き締めたくなった。 ドクン、ドクン…… 心臓が止まらない。 動悸が激しい。 高橋が欲しい。 高橋の、全てが欲しい。 ……俺、高橋が好きだ。 「森川?」 そんな風に呼ばないでくれ。 狂う、君を求めて疼く身体が… 「森川…」 嫌だ。 もっと呼んで欲しい。 君の声でもっと、もっと、俺を求めて…。 「高橋、」 「え、……ん」 軽くキスをして、少し離す。 「何す、んふ、ぁ」 開いた口に容赦なく舌を入れる。 舌を絡めとったり歯列をなぞったり… キスを深く深くしていく。 「は、んんん、」 口の隙間から漏れる声がエロい。 そこに大量の唾液を流し込む。 もっと聴きたい、もっと感じたい、ずっと…高橋のことを。 うまく息が出来ないのか、苦しそうに顔を歪めている。 同時に顔を赤らめている。 苦しいだけ? それとも……照れてる? そうだと、嬉しいんだけど…。 ゆっくりと高橋の身体を自分から離す。 唇が離れると、荒い息をしながら、 「な、っにすんだよ!」 やっぱり、違うよな。嫌われちゃったかも…。 高橋の顔を見れずに横に顔を反らす。 「ごめん、今の忘れて。じゃあ、俺帰るから」 そのまま帰ろうと、高橋に背を向けると、 「森川、」 呼び止められて、後ろから抱き締められる。 俺より小さい腕が一生懸命俺の身体にしがみついている。 凄く、可愛い。 「俺、森川のこと、好きだ」 「!」 その言葉を聴いた瞬間、俺に回った高橋の腕を掴むと、そのまま身体を高橋の方に向けてギュッと抱き締める。 女の子のような丸みが無い骨ばった身体が妙に心地良い。 「俺も、好き」 それを合図にギューッと抱き締める。 「森川、苦しいよ」 身体を少し離すと、また濃厚なキスを繰り返す森川でした。 end. -------------------------- 処女作です。 手直ししてますが、うん、気持ち悪い。← こんな作品ですが、読者様にとっての萌え要素があったら幸いです。 |