「もーついてくんなっ」
「嫌だ、お前は俺の女神なんだからなっ」
「うええ意味分からん言葉吐いてんなボケェ!!」

このバカみたいに着いてくるストーカーは、高杉晋助。
銀魂高校に通うクラスメートではあるのだが、私は3年になってからZ組と関わったので、高杉と面識はそれほどない。
高杉は、不良でほとんど教室にいないし、私も極力そういう奴とは関わりたくないので、喋ったこともなかったんだ。
あの日までは…


悪夢はそう、1週間前のこと。
私が普通に登校していたところだった。

「今ぶつかってきただろ、ああん?」

見事にヤンキーに絡まれている方を発見。
私、こういうのは見逃せないタイプなんです。
って、それだから私Z組に入れられたのかなあ…

「てめぇら何しとんじゃワレェ!!!」

そんな言葉を吐き捨てて私は絡んでいる不良の頭へと飛び蹴りを食らわした。
そのまま、そいつの上に着地。

「あ、大丈夫ですか…って、ひい!」

あ、変な声出してすみません。
この声がなぜ出たかって言いますと、私が助けた相手が、まさかの高杉でしたのです!

「……。」

私の方を睨んでいらっしゃる!多分心の中で、なんでこの女俺のこと助けたんだ余計なことしやがって馬鹿じゃねぇの、とか思っていらっしゃるに違いない!
ああああ、私が殺されてしまう…お父さんお母さん、本当にありがとう。あの世で会いましょう…
私が遠い世界へと意識を飛ばしている間、高杉は私の手を掴んだのであります!
その瞬間に意識が戻る私。
ひい、顔が近くにあるんですけど!
誰か、誰か、ヘルペスミー!

「…スリーサイズを教えろ!」

……ホワイ?
なぜ高杉は私のスリーサイズを聞いてくる?
しかも命令形!

「あ、あと名前と誕生日と住所とメアド、それに電話番号をとりあえず教えろ」
「なんで命令形!?って、私急いでるんでまた今度会えたらでお願いしますー!!」

そんな顔で迫られても困るんだよ、まだ普通の不良だったら良かったのに、コイツ変態だったのか!
それからというもの何が気に入ったのか私に付き纏うオープンな(?)ストーカーだということも分かった。
高杉はクラスメイトだと知ってすぐに私の名前から住所、スリーサイズまでのプライベートを全部あらいざらい調べたらしい。
高杉怖い!恐怖!



ふううう。

「うひゃあ!」

回想している間に耳に息をかけられました。

「可愛い声出すな、お前」

って、そのまま耳元で囁くな後ろから抱き締めるな頬擦りしようとすんな!


「死ね高杉くぉら!」

そう言って腕を振り回す→高杉の顔にクリーンヒット!
そのまま寝とけばいいものを起き上がってこの一言。

「お前の裸見るまで死ねねぇよ!」
「何言ってんだ馬鹿か馬鹿杉なのか!」


「違ぇ!俺は永遠のストーカーだ!」


(胸を張って言うことじゃねぇよ馬鹿杉!)
(え、胸触っていいのか?)
(お前の耳は馬の耳か馬鹿野郎!)

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