「あ。」
「ああ!澤さんだぁぁ!!」
「…。」

はつもーで!

俺と神崎は寒い寒い元日の朝に、寺院にやって来ていた。
うん、眠い。
昨日の夜からオールでゲーム(勿論RPG)をしていたので、とっても眠い。
オールをして丁度起きているし、初詣でも行くか、という浅はかな考えで来たは良いが…寒い、こたつでオールをしたためにとっても寒い。
そんでずっと座っていた(要は運動していない)ために体が痛い。
休み明けの体育は酷いことになりそうだ。
ん?ふと俺は、思ったことを口に出して神崎に聞いてみた。

「なぁ、ところで初詣って何するんだ?」
「え、何って…お参りしたり、おみくじ引いたりすんじゃねぇの?」
「ふーん…。」

然程興味もなかったために今まで初詣と言うものに行ったことがなかった。
てか、今も興味は無いけど…。
何をお参りすればいいんだ一体。
その時、境内から戻ってくる…なんだっけ?クラスメイトの…
俺が思い出している間に俺らの方を見て気付いた様子のクラスメイト。

「あ。」
「ああ!澤さんだぁぁ!!」
「…。」

ああ、そうだ、澤だ。
向こうは俺たちに気付いてから、一瞬嫌そうな顔をしてから笑顔を見せた。

「日比野君たちも、初詣?」
「…。」
「うん、そーなんだよ!俺たちこんなところで会えるなんて運命じゃねぇ!?」

何だろう、今の気候よりとっても寒い言葉が聞こえた気がするんだけど…
気のせいだと願いたい。

「…え゛?」

澤が嫌そうな顔をする。
おい、その寒い発言も程々にしとけよ、神崎、嫌われるぞ。


はつもーで!

(おっしゃー!俺大吉だったぁぁ!!日比野は?)
(ん?中吉。)
(…き、凶なんて…。せっかく年の初めに日比野君と会えたのに…)
(澤さん、どーしたの!?俺と会えて感動したの!?)
(…死ねぇ!!!!!!)
(うぎょあああ!!)

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To 弥生様
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