小説 | ナノ

例えば、アスマがアスマじゃなくて、自分も自分じゃない世界に放り込まれたら。
例えば、違う時代に生まれたら。

もしかしたら出逢うことすら難しいかもしれない。
仮に出逢えたとしても、必ずしも繋がりが出来るとは限らない。

それでも、多分本質は変わらない。
簡単には変えられない。
心の奥底に残った温もりを求めて、探し続ける。
だから、きっとまた、好きになる。

「アスマ」
「ん？」
「好きだよ」

それは、空に鳥が恋をするように、極々自然なこと。

（想い想われ、恋い焦がれ）