※現パロ 仕事も終わり、窮屈な電車に乗車中の私。 あ…前の人香水同じだ、なんて思っていれば大分人も減り降りる駅が近くなる。 私の家は駅から遠くなく、歩いて通える距離だ。 それなので、家が近くなればなる程足が速く動いた。 その理由は単純で、゙家の冷蔵庫でコンビニ限定のプリンが待っているから゙というものだった。 同僚のナミが大絶賛するので試しに買って、楽しみにとっておいたのだ。 いつもは苦な階段も、プリンを思えばスタスタとスムーズに登れた。 「たっだいま〜」 「おかえり〜」 タタタッとエースが走って来る。 私の目の前には太陽のような笑顔と、チャームポイントのそばかすと癖っ毛が映る。 「今日は早いじゃん」 「なまえが遅かったんじゃねぇの?」 「なんだと〜」とつつけば「今日は俺早くあがれたんだよ」と笑ってみせた。 そして、ツンツンと頬を指差すので何時ものように頬にキスをした。 ガチャリと鍵を閉め、手を洗いスーツを脱いで着替える。 面倒くさいなぁ、と思いながらハンガーにかけた。 「洗濯機まわすからYシャツとか〜」 丸めて投げれば吸い込まれるように入った。 「投げるな!!」とか聞こえなかった事にし、お待ちかねのプリンを食べるべく冷蔵庫を開けた。 「「「「なぁぁあいっっっ!!!!」」」」 ない。プリンがない。 あれだけ楽しみにしておいた私のプリンが… 「でっけぇ声出してどうしたんだよ?」と髪を後ろにチョコンと縛った犯人が目を細めながらキッチンに入ってきた。 「エース、私のプリン食べたでしょ…」 一瞬ハッとし、全力で頭を下げた。 「ごめん食ったっ!!」 きちんと認めて否定しないだけ全然マシだ。 「いいよ、んでどんな味だったのか教えて?」 そう言えばシュンとした犬のような顔を上げ、ポツリポツリと感想を言っていく。 結局は食べたくなり、買いに行くことにした。 「よし、行こうか」 ゴソゴソと鞄から財布を取り出しコンビニへ向かった。 (らっしゃい!!よぉなまえとエース) (ルフィ!?) (あ、ルフィ元気?) (おう、超元気だぜ) (いつからバイトしてたんだ!?) (忘れた!!) プリン失踪大事件 |