は?いや、ちが…


!)ネズミ一時的に女体化
紫ネズ
紫苑が空気読まない
ちょっと下世話なので注意



「やれば戻るんじゃない?」
「…それはカタカナか」
「もちろん」

にっこり楽しそうに紫苑は天使の微笑みを浮かべる。
いや、ちがう、悪魔の微笑みだ。

じりじりとネズミはベッドに追い詰められる。
これはもう、逃げられない。
紫苑は思い込めば他の考えを受け入れないタイプだ。
今さら何を言っても聞かないだろう。

ネズミはひとつため息をつき、あからめた。

「あ、納得した?試してみる価値あるもんね」
「分かった。分かったが、ひとつ」
「うん?」
「いつも通りで」
「は?」
「だから、アナルセックスな」

ええーっと紫苑が声をあげる。
女の子の体のネズミを眺め回し、もう一度、ええーと言う。

「なんでだよネズミ。こんな機会もうないかもしれないのに!」
「孕んだら困るだろうが!」
「…なんだ、そんなこと」
「は?」

「排卵期には、卵子は卵胞を飛び出し、卵管に入って子宮へ向かって行き、受精をすれば着床し、さもなくば数時間〜24時間以内に退化してしまう。一方で、精子の受精機能の保持期間は数時間から3日、最大で7日とされており、このことから最大の場合を考慮して、精子の受精可能期間である排卵前の7日間と卵子の受精可能期間である排卵後の1日を合わせて、排卵の前後8日間が1回の月経周期での受精が可能な期間ということになる。 排卵は生理の14日前頃に起きるが、排卵期は様々な原因で容易に変動してしまうから、妊娠可能時期を予測することは困難なんだよ」

「…だから?」
「妊娠する可能性なんて、すごく低いんだよネズミ」
「いや、ちょっと待て紫苑」
「…あ、でも」
「うん、よく考えろよ紫苑、」

ちょっと紫苑は考え込む。
紫苑の考えが揺らいだ隙に、ネズミは説得しようとする。

「そうだね、ネズミ。もしネズミが妊娠しちゃっても、ちゃんとぼく、責任取るから!」
「は?いや、ちが…」
「結婚しよう」
「ちょ、紫苑?」
「そうだ、なんでこれを思い付かなかったんだろう。今きみは女の子なんだし、結婚届も何の問題もなく受理されるよね」
「紫苑、論点がなんかズレてないか?」
「ごめん、婚約指輪も結婚指輪もまだ用意できてないんだ、不甲斐なくてごめん」
「いや、いらないよ。…てか、そうじゃなくて」
「結婚式場は、イヌカシのホテルでいいよね?ドレスはどうしよう…ちょっと劇場支配人に交渉して、イヴの衣装に使えるからってウエディングドレスをあつらえてもらおうかな?」
「紫苑?もしもーし」
「ねえ、子供は何人ほしい?2人くらいが妥当かなあ?」
「知らねーよ。その前に妄想の世界から早く戻ってこい」
「あっ、でもきみが子供にかまってぼくのこと見てくれなくなるのも寂しいなあ」
「人の話聞けよ。もう勝手にすれば?」
「うん。分かった。君のいう通り、アナルセックスにするよ今日は」
「…あ、結局やるんだ」


fin.20110823

なにこれヒドイ/(^o^)\ごめんなさい
妊娠のくだりの引用はWikipediaより



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