03


びっしょり汗をかいて飛び起きたのが今朝。
あの人の返り血の感触が、まだこの手に残っている。
震える手を握りしめ、上がった息を整えようと深いため息をついく。
その時だった。
鈍い痛みを後頭部に感じ、スザクの視界は暗転した。

再び目覚めたのは、暗闇のなか。暗さに目が慣れてみると、ここは使われなくなった古い地下鉄だと分かった。ところどころに小さな灯りが残っている。
自分は誘拐でもされたのだろうか?
すると、声が聞こえた。スピーカーから流れている。

「さあ、かくれんぼをしよう」







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