04
ちょっと遅いけどお正月の話
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今日は年明けの最初の登校日。
「あけましておめでとう!」
教室に入って一番最初の挨拶はやはり皆これ。 ルルーシュも例外なくそうスザクに挨拶をする。
「あけましておめでとうスザク。年賀状ありがとう」
「あけおめ、ルルーシュ!ところでなんでルルーシュ年賀状くれなかったのさ」
「え?ちゃんとメールしただろう」
「いや...でもな、そこは気分の問題で」
「それに、年賀状って日本の風習だろう。しかも、昔は元旦に書いてたから、1日に年賀状が入ってるというわけではなかったらしいじゃないか」
なんでそこまで日本の年賀状について詳しいのですか。 この疑問は皆持つだろう。
果たして、枢木もそう思い、そして…
「そんなに詳しいなら日本人の僕の事を考えて出してくれてもいいのに…」
なんだか、元旦に年賀状を書いていた云々とは関係ない気がしないでもないが、まあ確かに、正論である。
ルルーシュもそう思ったのか、
「年賀状といえば…」
話を逸らしにかかった。
「ん?」
「ナナリーから可愛い年賀状が来た。同じ家に住んでるのにな」
「ふーん」
「小夜子さんに教えてもらったみたいで…」
「うん」
「そこに『今年もよろしくお願いします』って丁寧に書いてあったんだ。可愛いだろう」
ルルーシュは『今年もよろしくお願いします』のところをナナリーの声音を真似て読んだ。
「いや、君が可愛い」
「は?」
予想外のスザクの反応。
「その読み方をする君が可愛い…!もう一回言ってみてルルーシュ!!」
「え、いやだ」
「いつもそんなしゃべり方してくれたらいいのに…」
スザクはすでにぽわぽわしていた。 もうすっかり話を逸らされてしまっている。
ああもう、新年早々こいつら馬鹿だよ。
(なんだと、俺も馬鹿に入ってるのか!byルルーシュ)
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