02
最近、ルルーシュはよくスザクに絡まれていた。
体育の着替えの時だ。
ここでは女子は女子更衣室で着替え、男子は教室で着替えることになっている。
だから、体育の前の授業が終わると女子は急いで片付けをして更衣室へと向かうが、ルルーシュは男子なのできちんとノートのまとめをすませていたところだった。
これが、間違いだった。ルルーシュは今でも悔いている。
「あれ、ルルーシュ、まだ着替えてないの?」
シャツのボタンを外しながらスザクが話しかけた。
「今日もサボるつもり?」
「いや...今日は出るつもりだ、最低授業日数分は出席しとかないとな」
ノートを閉じ立ち上がると、スザクは満面の笑みを浮かべていた。
「じゃっ、僕が脱がしてあげるよ、ルルーシュ!」
「え?は?おい...!」
言うが早いがスザクはルルーシュの胸元に手をかけ、どんどんボタンを外していく。
まだ教室に残っていた女子たちの黄色い声と笑い声が上がった。
「ちょっ、スザク、やめ...」
スザクも胸元をはだけているので、これでは脱がし合っているようだ。
そう思ってルルーシュは抵抗するが、それがまるで襲われているようで...いや、本当に襲われているのか?
誰かこいつを止めろぉぉぉおお!!!!
ルルーシュの心の叫びは、まわりの誰にも届かなかった...
それどころか、
学園中に二人の噂が広まったことは言うまでもない。
なぜなら、その体育の授業に二人とも欠課したからだ。
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