俺は最近、とてもはまっていることがある。
『あれ、おっしーじゃん。
珍しいっすね一年の階で会うなんて』
妄想でえと
「めいちゃんっ♪今日のお弁当はなんなん?」
お昼休み、俺はめいのいる一年の階にルンルンでかけていった。
『なんですかいきなり、私毎日買い弁なのに』
「きゃあ、忍足先輩じゃない!めい!」
隣にいるめいの友達が俺を見てはにかんだ。
そう、俺は割と女子に人気がある。
何よりテニスする姿もかっこいい
あとこのポーカーフェイスと崇められる顔が決め手やな。
そう、俺はかっこいいんや。
『なに?それで何してるんですか?』
それなのにめいはとても俺につれない態度をとる…なんでなんやろ…なんでなんやろ…
『あ、滝さん!テレパシー通じたんですね!』
「うん、忍足がめいに変態的な目線で近づいてるっていうから!排除しにきたよ!」
ん?なんやて…心外やなあ滝!
俺はめいと愛を育みたいねん!
あいらぶめい!
「なに?あいらぶめい?」
『きもい!気持ち悪い!気持ちが悪い!』
なんやねん…みんなして俺を変態変態てえ!
ーなんで、めいだけは俺を見てくれへんのやろ
「○$%◆?£オシタリヲ△★#?」
「なにすんねん滝!!!痛いわ!」
『さすが滝さん!召喚してよかった!』
「黒魔術使える滝はほんま何者やねん!」
ポン!
「うわ!」
うわ、どこやねんここ…
ほんま俺のめいへの愛は遮られてばっかや!なんやねん!滝!
歩き回ってみたら、氷帝テニスコートの裏だと気づいた。
「あれぇ〜?忍足だ!何してんの〜?」
途中寝ぼけた慈郎とすれ違ったが気にせずに食堂へ走った。
「めいちゅああぁぁぁあん!!!」
『わ、生きてる!生きてるよ滝さん!』
「あれ…飛ばしたはずなのになぁ」
「飛んだわ!テニスコートの裏にな!」
ほんま、俺のめいへの愛はいつ伝わるんやろ…
授業中も、めいのこと考えてばっかやし。
今日も、妄想デートに更けるばかり
「(げへへ…)」
「なに一人でニヤニヤしてるんですか忍足さん」
めいと仲良く帰ってる日吉にジト目で見られた。
なんやねん!そこ入れろや!!
ーーー変態忍足の苦難は続く。
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