気付いたらここにいて、気付いたら巻き込まれてて。 「あ゛ーもー本ッ当にいい加減にしてほしいんだけど!!」 「まぁまぁひより殿…落ち着いて…」 こんなことが二度目ともなれば、怒りを通り越して呆れたりもするものだが、やっぱりムカつくものはムカつく。 「何で、何でわたしばっかりこう…あーイライラする!」 「…まぁ、気持ちはわかります、けどあまり怒っていても状況はかわりませんし、ね?」 わたしの頭をそっと撫でて、怒りで興奮している気持ちをなだめてくれる。 むくれたままのわたしの顔が、少しずつ緩むのがわかる。…ちくしょう、弱いのだけは変わらない。 「でも私は、またひより殿に会えて嬉しいですよ」 「…くそっ、なんで幸村はそう…絶対無意識だって…」 「?何がですか?」 「…いいよ、幸村は知らなくてもいいことだよ」 幸村はきょとんとした顔でわたしを見る。 わたしの顔は、恥ずかしさとかいろいろなものが混じり合ったせいで完全に緩んでしまった。 (絶対わたしが一人で舞い上がってるだけだよ、ちくしょうめ…。) 目の前に広がる赤 うおーキャラがわからん/(^o^)\ 08 4/29 |