「見てください兵長!この美しいフォルム!」
「新しい武器か?」
「そうそうそう、これで巨人を必ず絶滅させ……って違います!」
「なんだ違うのか」
「違います。まぁ巨人は殺せませんが、ゴミを駆逐することは出来ますけどね」
「……あ?」
「知らないんですか兵長?ダイ〇ンの掃除機ですよ!あのダイ〇ン!」
「なっ……何だと?あの、吸引力の変わらないただひとつのか?」
「そうですそれです!」
「……そうかこれが……噂には聞いていたが実物を見るのは初めてだ。まさか実在していたとは」
「ちなみにコードレスクリーナーです!これでゴミをすいすい吸っちゃいますよ!」
「よく買えたな。高かったろ」
「まぁでも兵長の誕生日ですから!奮発しちゃいました」
「………は?」
「え?」
「ナマエ……お前…今、何て言った?」
「え……兵長の誕生日ですから?」
「………」
「……、」
「…まさかお前……くれるのか?」
「え、はい。あげますよ?これ誕生日プレゼントですし」
「何だと……!」
「そもそも私いらないですし(自分の掃除道具にこんなお金かけるわけなーい!)」
「そんな、まさか……こんな代物が手に入るとは……」
「嬉しいですか?」
「ああ……。嬉しすぎて街中のゴミをこれで全て吸い込みたいくらいだ」
「それは良かったです。お誕生日、おめでとうございます」
「あぁ……」
「……」
「………。よし、ナマエ」
「はい?」
「初めてのダイ〇ン記念に一番初めにお前の部屋をこいつで掃除してやろう!いくぞッ!」
「っえ、いいんですか?」
「早くこい!もたもたしてると決定的瞬間を見逃すことになるぞ!」
「ちょ、ちょっとおいてかないで下さいよー!」
「心配するな、こいつはコードレスだからこのままどこへだって持っていけるぞ!」
「知ってます!(テンション高いな兵長)」


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