「リヴァイ見てこれ!じゃーん!誕生日プレゼントー!おめでとー!」
「………何だこれは。」
「クイックルワイパー!」
「は?」
「クイックルワイパー!」
「は?」
「クイックルワイパー!」
「だから何だそれは」
「あのねー、リヴァイ多分感動して泣いちゃうよー?見ててね、口で説明するより実際に見せた方が早い」
「………。」
「…ってリヴァイの部屋ホコリひとつないし!」
「あ?当然だろ」
「これじゃあダメだ……よし、私の部屋にいこう!」
「…(めんどくせぇ)」
「ほらリヴァイ!早く!」
「……」





「はい来ました私の部屋!」
「一体何だってんだ」
「うん!よーく見ててね?…この棚の上のホコリを……って痛ぁッ!?っえ、なに?!何で今殴られたの私!?」
「てめぇ何でこんなにホコリが溜まってんだよ。汚ェ」
「いやいやいや!今はそうじゃなくてさ、とにかく見ててって!!」
「あぁ…?」
「(スイスイーっ)……ほら見て!ホコリが一瞬で!」
「……っ!」
「そしてそしてー、こんな手の届きにくいすき間までー!?これにかかればちょちょいのちょいだよ!こんな一瞬でキレイに!」
「……!?」
「ほらすごくなーい?すごいよねー?すごいでしょー!このクイックr」
「ッ貸せ!」
「ワっ」
「………、どうなって、やがる……?こいつ……」
「……んふふ。すごいでしょ?」
「………」
「絶対リヴァイ感動すると思ったー」
「………」
「もう持ってたらどうしよーって思ってたけど、どうやら知らなかったみたいだね!」
「………」
「良かったよ。見つけた瞬間、これだ!って思ってさ〜」
「………」
「ちょうどリヴァイの誕生日が近かったから、これプレゼントにしようって……て、全然聞いてないね!(めっちゃ真顔で私の部屋掃除し始めた)」
「………」
「…まぁいいや。私は本でも読んで待ってよう」


〜一時間後〜


「おい、ナマエ」
「……ん?掃除終わった?」
「お前……」
「んん?なに?感動した?」
「……お前っ、どんだけ普段掃除怠ってんだよ……!?」
「え?」
「見えてる箇所だけ掃除すればそれでいいと思ってんじゃねぇ!」
「ええー!?まさかの説教!?」
「掃除ナメんな!」
「別にナメてはないけど!ってかどうだったの?その掃除道具」
「これは最高だ!」
「あ、そっか〜良かった〜」
「礼を言う!」
「っあはは、テンション高いね〜」
「だがてめぇの掃除のやり方はクソ以下だ!」
「えークソ以下って。それプレゼントしてあげたのに〜」
「それは感謝してる」
「あ、うん」
「だがてめぇの掃除に対する向き合い方はクソだ!」
「え〜」


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