リヴァイ兵長へ

こんにちは。えっと、急に手紙なんてどうしたんだと思われそうですが、今日は(ちゃんと私が当日に渡せていたらの話ですが)兵長のお誕生日なので、いつもお世話になっているリヴァイ兵長へ感謝の意を込めてお手紙を書こうと思い、こうして書いています。
なんだか照れ臭いですが、頑張って書きます。

まず最初に…いつもありがとうございます。

いつも気分が落ちている時とかに一番に声を掛けてくれるのが兵長です。兵長はいつだって励ますと同時に活を入れてくれて、そのおかげでまた頑張ろうって思えます。本当にありがとうございます。

兵長は私よりもずっと忙しくて大変なのにあんまり休んでもなさそうなので心配しています。たまには休んだりしてもいいんじゃないでしょうか。ていうか休んで下さい。
それでも、あまり疲れた顔を見せない兵長はすごいなと思います。でも本当にあまり無理はしないで下さいね。

たとえば忙しくて大変な時は私に言って下さい。出来る限りお手伝いとか…しますし。私に出来ることがあれば何でも言って下さい。

えーっと。…あまり長くなるとめんどくさいと思われそうなので、ここらへんでやめておきます。


それでは、どうか兵長が素敵な一日を過ごせますように。






「──お誕生日おめでとうございます。ナマエより。」
「うわぁああぁあっ!何ですかこれ何のイジメですか放して下さいよー!!」
「……放したらお前逃げるだろうが。」
「当たり前でしょ!?何で書いた本人の前で手紙朗読するんですか!!」
「朝見かけた時からやたらとソワソワしてんなと思っていたが……こいつのせいだったのか」
「早く(私の首根っこ)放して下さい!!」
「しかもこんな日付が変わる直前に渡してきやがって……とんだ迷惑だぜ。もうすぐ俺の誕生日終わるぞ」
「ギリ当日に渡せたんだからいいじゃないですか!?別に!」
「……顔が赤いぞ。」
「わー見ないで!!!」
「そんなに恥ずかしいか」
「恥ずかしいですよ!!!手紙とかそんなの書いたことないしー!」
「……『まず最初にいつもありがとうございます』。」
「!?読み返さないでっ!!やめて!」
「お前はいつもこんなふうに思っていたんだな。」
「ちょっ、もぉー……やめて………」
「当分これで楽しめそうだ」
「!?悪趣味ですよ!?」
「………ナマエ」
「何ですかっ!?てかいつまで掴んでんですか!」
「…もうすぐ今日が終わる。お前の口から直接聞きたい。」
「はい!?」
「この最後の言葉だ。言え」
「はあぁっ!?」
「早く」
「っ……、直接言うのが恥ずかしかったから、手紙にしたんですけど…っ!?」
「ああほら、もう終わるぞ」
「ちょっえー!?」
「さっさとしろ」
「えっマジっ…ですか……!」
「大真面だ。」
「そ、そんっ………な、」
「言わねぇとまた一から読み上げるぞ」
「ひぃぃ!?あぁっもう……!わ、分かりましたよ!……お、おたっ……おたんじょ、うび……、おぉ、おめ、……おめでとう、ございま、す……ぅうあぁーっもーー!」
「(クソ照れてんな)」
「っあのォ!?もういいですか!?いいかげん放してください!」
「……ふ、これで一日の良い締めくくりが出来たな」
「……ぜんっぜんよくないし……っ」


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