「兵長お誕生日おめでとうございます!これプレゼントです、受け取ってください!!」
「……何だこれは。手紙か?」
「いえ!違います!」
「…… 『肩たたき券』……。」
「はい!肩が凝った時にでも是非使ってください!肩をとんとんさせて頂きますので!エレンが!」
「お前じゃねぇのかよ」
「ちなみに有効期限は今日から三ヶ月間です」
「しかも期限つきなのかよ。」
「ってのは冗談で、私がとんとんとんとんします!期限はありません!」
「……。そうか。なら今使う」
「さっそくですか?も〜そんなに私にとんとんしてほしいんですかぁ?ちなみに10枚ありますけど、全部特典が違うんですよ」
「あ?特典?」
「はい!特典は裏に書いておきました」
「………、『特典・肩をたたいている間に歌を歌ってあげる』」
「あ、それは私の歌付きの肩たたきですね」
「いらん」
「ええっ?!バラードでも何でもいいんですよ!?選曲は兵長に任せます!」
「いらねぇよそんな特典」
「えー!びっくり!」
「…『兵長の好きなところを言いながら肩たたき』『暗闇の中肩たたき』『本を朗読しながら肩たたき』『肩たたたたたき』……ロクな特典がねぇじゃねぇか。何考えてんだお前」
「兵長がリラックスできる特典をと思って……」
「ストレスでしかない」
「ショック!一生懸命考えたのに!」
「普通に肩たたきしてくれたらそれでいい」
「だってそれじゃあつまらないじゃないですかー」
「いいんだよそれで。ほら、やれ」
「(つまんないなぁ)…はーい」
「それと『肩たたたたたき』って何だ」
「え?あぁ、それは他のよりも多めに肩を叩きますよっていう特典です」
「(しょうもない)」
「さてと、それじゃあ失礼して。肩たたき始めまーす」
「ああ」
「……」
「……」
「………ふんふんふーん♪ハッピバースデーへーいちょーハッピバースデーへーいちょー♪ハッピバースデーディア…」
「歌わんでいい。」


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