「今日が誕生日のリヴァイの為にプレゼントを用意した。受け取ってほしい!私の手作りぞうきん×100!」
「て、手作りぞうきん×100……!?」
「どうだ!100枚だぞ!ぞうきんが!」
「正気かお前」
「ははは!リヴァイの喜ぶ顔が見れると思えばぞうきん100枚作るくらい!」
「いやむしろちょっと引いてるぞ……」
「えっ嘘でしょ!?喜べよ!」
「何なんだこの猟奇的な数は」
「だってリヴァイこの前『掃除道具で何が一番好き?』って聞いたら『ぞうきん』って言ってたじゃん!」
「確かに言ったが……」
「だから夜なべしてぞうきん100枚作ったのに!」
「いやまぁ嬉しいんだが……ちょっとビックリしたっていうか」
「何それもー。指が疲れすぎて立体機動も上手く操作出来なかったというのに」
「お前それ危ない」
「それくらい頑張ったんだよー?」
「そ、そうか……悪いな。ありがとう」
「それにほら、ちゃんと落とした時用に名前も縫っておいたよ」
「何だその無駄な心遣いは」
「ほら見て、“ナマエ”って」
「お前の名前かよ!意味ねぇ」
「え?」
「これじゃあ俺が落としてもお前に届いちゃうだろうが」
「あーそっか。じゃあこれは作った私のサインってことで。」
「いい加減だなお前」
「あとごめん。実はこれ100じゃなくて97なんだよね」
「あ?そうなのか」
「さすがに力尽きたっていうか。間に合わなかった。ごめん」
「そうだったのか」
「97だとインパクトに欠けるかなって思ってさっきは100って言っちゃった。ごめんね……本当は100作りたかった…」
「いや別に謝ることじゃねぇだろ」
「でも私、リヴァイに喜んでもらいたくて……」
「………。別に俺はお前がくれるものなら、何だって嬉しいが」
「え………ほんと?」
「……ああ。そういうもんだろ」
「まじか。じゃあ来年からはそこらへんで摘んだ花とかにすんね。」
「あからさまな燃え尽き症候群だな。」


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