「そういえばリヴァイと出会ってからもうけっこう経つよねぇ」
「…そうだな」
「いろいろあったよねぇ……」
「……。」
「…リヴァイが突然会ったばかりの私に『彼女のふりしてくれ!』って言ってきて周りにウソつきながら恋人のふりしたり不意の事故で唇がくっついてキスしちゃったり倉庫のカギ閉められて密室の中朝まで二人っきりで過ごしたり……あと巨人を削いだり。いろんなことがあったよね」
「ねぇよ。巨人を削いだこと以外何一つとしてねぇよ。」
「あと曲がり角でぶつかっちゃって倒れ込んだのちリヴァイの右手が私の胸をがっつり揉んでたりとか」
「だからねぇよ。どこの世界のラブコメと勘違いしてる」
「そっか。違うのか。思い出違いか。」
「そんなラッキースケベはした覚えがない」
「まぁでもこうして一緒に居る時間が長くなってきたのは事実だよね」
「…それは、まぁ。そうだな」
「私こうやってリヴァイと馬鹿話するのが一番楽しいよ」
「……そうか」
「うん」
「…お前が一方的に馬鹿な話してるだけだけどな。」
「そうだね。いつも聞いてくれてありがとう」
「………」
「……。」
「……ナマエ」
「 ん?」
「……。まぁ……その、なんだ」
「……うん?」
「…お前と二人で居るのも、だいぶ慣れてきた」
「そうだね」
「正直、悪くない…」
「……あ、うん」
「…さすがに……そろそろ、付き合うか。」
「……… 、」
「………」
「……、あ、うん……そう、だね」
「………。」
「……付き合おう、か」
「……ああ。」
「うん……… 好き、だよ。リヴァイ」
「……ああ……」
「……」
「……」
「………ヤバイ、なんか恥ずかしい」
「……そうだな……。」
「ね……。」
「…いつもみたく何かアホな話しろよ」
「そんないきなり言われると…」
「何でもいいから。」
「………あ、じゃあこの前歩いてたら犬のフンを踏んじゃった時の話を」
「それはやめろ」
「えぇ」
「この雰囲気を台無しにしない程度の話にしろ」
「…でも私がそんな素敵な話題をもっているわけがない」
「たしかに」
「うん。じゃあ、今日はリヴァイが話してよ」
「…俺がか」
「そう。私に惚れたことをいつ自覚したのか、それを話してもらおうか」
「それで、犬のクソを踏んでどうなったんだ?」
「うぉい」


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