「私も気づけば調査兵団に入ってからそれなりに経っている。」
「…そうか」
「うん。だから、そろそろ必殺技を作り出した方がいいと思うんだよね。」
「……」
「どんなのがいいと思う?」
「どうでもいいと思う」
「いやいや。マジでマジで。ちょっと本気で考えてみてよ」
「嫌だが」
「何でよリヴァイも一緒に考えようよ」
「嫌 だ が」
「えー? もう…つまらない男だなぁ」
「とりあえず仕事の邪魔だから出て行ってもらえるか」
「どうして!」
「だから邪魔だからっつってんだろが」
「なるほど。ではまず必殺技の名前から考えていこう」
「聞けよ」
「分かってると思うけど巨人に切りかかる瞬間に使うからね。叫びながら」
「分かってねぇよ。そんなもん黙って削げ」
「それじゃあつまらないじゃない」
「そもそも面白くする必要がない。」
「何事も楽しんだもの勝ちなのよ?」
「削ぐ瞬間にアホみてぇに叫ぶことが勝ちなのか?」
「つまりそういうことになるね。」
「頭悪いな」
「うーん……どうしようかな…。」
「……」
「やっぱり、…なんとかかんとかアターック!…みたいな感じがいいかな?」
「クソだせえ」
「え、ダサイ?」
「ダサイことこの上なし」
「マジか。じゃあアタックはやめよう」
「まず必殺技をやめろよ」


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