「リヴァイ先輩おはようごさいます聞いて下さい!!」
「失せろ。」
「聞いて下さい実は昨日髪を切ってきましたー!どうですかっ?」
「…………、」


朝の挨拶を交わしながら隣に並び、自分の髪を触ってそう言えば先輩はこっちをじっと見てきた。(カッコイイ!!)


「……」
「えへへ…どうです?少し短くしたんですけど、似合ってますか?」
「………」
「リヴァイ先輩?……ハッ?!もしかして私に見惚れてますね!?いやーん!」
「………そもそも、お前の髪の長さなんて覚えてねぇ。興味ない」
「!?何の冗談ですかそれは!?」
「冗談じゃねぇよ」
「だってリヴァイ先輩は私の住所生年月日血液型出身地家族構成趣味特技偏差値スリーサイズ身長体重体脂肪率生理の周期下着の色そしてホクロの数まで把握しているんじゃなかったんですか!?」
「……んなクソの役にも立たねぇどうでもいい情報をひとつでも把握してるわけがねぇだろ。俺はプロのストーカーか何かか?知りたくもねぇよ気持ち悪ぃ」
「リヴァイ先輩になら教えてもいいですよ!」
「そんなことより今日の降水確率の方が断然知りたい。」
「えええ何それわりとどうだってよくないですか!?こんなに晴れているのに!多分0%ですよ!」
「そうか。お前に対する興味も0%だ。」
「うそーん!!」
「そもそもお前の名前すら覚えてねぇからな」
「!!?えっリヴァイ先輩私の名前覚えてないんですか!?それはさすがに嘘でしょ!?」
「本当だ。」
「えーーーっ!?いやいやナマエですよナマエ!!ちゃんと覚えてて下さい!」
「そうか分かった。ちゃんと忘れとく」
「いや魂に刻みつけといて下さい!!」
「そんなことより今日の弁当の中身の方が気になる。」
「今日はベーコンのアスパラ巻きを入れました!」





「私の特技は川に石を投げて水面で何回も飛ばすことが出来ることです!」
「クソどうでもいい情報をありがとう」


そして時間は経ちお昼休み。
いつものように先輩とのラブラブランチタイムである。


「ちなみに私はリヴァイ先輩と会う日はいつだって勝負下着を着用しています」
「……ほう。ちなみに色は」
「白です!」
「クソだな……」
「えっ純真無垢なホワイトですよ?」
「無垢な奴は堂々と勝負下着の話をしたりはしない」


リヴァイ先輩はベーコンのアスパラ巻きを食べながらそう言う。


「…あっそうだリヴァイ先輩。さっき調べたんですけど、今日の降水確率は10%でした」
「調べたのかよ」
「なので先輩の私への興味も10%ってことですよね?」
「どうしてそこが比例する」
「違うんですか?」
「当たり前だろうが」
「エーそんなぁ……雨の日はよ来い!って思ってたのにぃ」
「別に雨が降ったからってお前への興味が100%になるわけではない」
「じゃあどうすれば興味を持ってもらえますか?」
「そうだな………無理だな。」
「諦めるの早い!」
「どうしたってお前に興味は持てない」
「そこを何とか!」
「………。なら、たとえばお前が……火事になったアパートの中から子供を助け出したとかそういうニュースを見れば多少は興味を持つかもな。」
「そのレベルで活躍しないと興味持ってもらえないんですか!?」
「この卵焼き美味い」
「あっ ありがとうございまーす!」



どうやらリヴァイ先輩はなかなか手強いようだ。

だけど私のお弁当をおいしいと言ってくれるので、それだけでも幸せなことなのかもしれない。

こうして一緒にお弁当を食べられるのだから。 うふふ。



「ふふふ…リヴァイ先輩、大好きです」
「知らねぇよ」
「ぜひぜひ知ってほしいです」
「どうでもいい。」
「ポメラニアンと同じくらい好きです」
「いやお前の中でポメラニアンがどんな位置づけなのかも知らねぇよ」





恋するナマエちゃんプロフィール。

特技:水切り
趣味:リヴァイ先輩
そしてポメラニアンが何よりも大好き。


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