朝からずっと体調が悪かったので(まだ仕事の途中だったけど)自分の部屋で少し休ませてもらうことにした。するとそれを聞きつけたリヴァイが部屋まで押しかけてきた。 「オイ、体調はどうだ」 「………うん、寝てれば平気。だから出てってもらっていいですか」 ベッドの中からそう伝えれば彼は表情を変えず、パタンと静かにドアを閉めた。もちろんその姿は部屋の中にある。 「……。(ガチャリ)」 「なぜカギをしめる」 しかもカギをかけられた。そしてつかつかと近づいてくる。 「……顔色が悪いな。つわりか?よし分かった、結婚しよう」 「ごめん、リヴァイ。今そういう冗談に付き合ってられない」 私のすぐ側に屈み目線を合わせてくるリヴァイと体を交えたことなど一度たりともない。リヴァイの子供を孕んだ覚えもない。 「冗談?何言ってる、結婚のことなら俺は本気だぜ?」 「余計付き合ってられんわ」 「よし、任せろ。看病してやる。弱っている今がチャンスだろうからな……とことん優しくして惚れさせてやる」 「そんな堂々と弱みにつけこもうとするなよ……」 「何をしてほしい?何でもしてやるぞ」 「部屋から出て行ってほしい。」 「着替えさせてやろうか?そうだ、人肌は恋しくはないか?」 「………。」 平気な顔でベッドに入ってこようとするリヴァイに、もちろん体調と気分は更に悪くなった。 |