「うわああああリヴァイ兵長!!!巨人発見です!!!!うわあああやだ!!気持ち悪い!!!!こわい!!!!こっち見てる!!!こっち見てますよ!?こわあああああッ!きもちわるうううう!!大体どうして裸なの!?意味が分からないッ!!!こわいこわいこわい!!!うあッ!?やだ目が合った!!ひぃいいいいい?!もう嫌だこれ以上見ていたくない!!!一刻も早く倒したい!!兵長、削いできてもいいですか!!?」


私は巨人を発見した途端に顔色を変え叫び散らす。


「………ああ。いってこい」
「うわあああありがとうございますぅううう駄目だ気持ち悪い!!今すぐ私がこの手で削いでやるッ!!!」


それからリヴァイ兵長の許可を頂き、さっそく立体機動へと移った。怖い。怖すぎる。早く私の目の前から消えてなくなってほしい。私は巨人へとアンカーを刺してそのまま叫びながらその項を削ぎ、一発でそれを仕留めた。

そいつが倒れると私は深く息を吐いて、少しだけ冷静を取り戻した。







「リヴァイ兵長、紅茶が入りました。」
「……ああ、」
「ストックが少なくなってきていたので頼んでおきましょうか。あ、それと頼まれていた書類の整理ですが纏まりましたので置いておきますね。」
「………、」
「……兵長?」
「…ああ。」
「……? お疲れですか?」
「 いや…」
「…前々から言ってる事ですが睡眠はなるべく取っておいた方がいいですよ。兵長はそういうところを疎かにしがちなので私としても心配です。」
「……。」
「…あの…兵長? どうしたんです?」
「……お前、壁外でもそれくらいの落ち着きがあるといいんだがな。」
「………。そ、それは 」
「そのわりに逃げ出さず的確に項を削ぎ落とすのは、クソビビりなゆえか?」


兵長は頬杖をつき、カップに手を伸ばしながら私を見つめる。


「……だって、巨人怖いんですもん。逃げるよりも即行で倒して早く恐怖から解放されたいじゃないですか」
「お前の二重人格の方がだいぶ怖いけどな」
「……でも、それなら、私だって声を大にして言いたいことがあります。」
「何だ?」
「リヴァイ兵長は目付きや態度に反してベッドの中ではとても優しいという事を言いたいです。」
「………。言うな、アホが」
「夜の素敵な兵長を誰にも見せてあげられない事が悔やまれます。」
「んなこと悔やんでんじゃねぇアホ」


兵長は呆れ顔でカップに口をつけた。


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