バレンタインにいつもお世話になっているリヴァイ兵長に手作りチョコを作ったのに、いらないと真顔で言われました。

それだけでも十分絶望なのに、それから他の子が数人兵長にチョコを渡しているところを目撃しました。兵長はそれを受け取っていました。

絶望の嵐です。





「あの………兵長、どうして、私のは貰ってくれないんですか……？」
「………。チッ、見てたのか」
「ばっちり見ちゃいましたよ……両目ひん剥いて見てました……」
「こえーよ」
「ッ……、何で、私のは受け取ってくれないんですか！？パワハラですかっ？！」
「いやパワハラではねぇよ。」
「じゃあどうしてですかっ！他の部下の子のはもらってるくせにー！私だってみんなと同じ部下じゃないですかー！兵長は言葉はキツくても部下には優しい設定じゃなかったんですかー！」
「設定って言うな」
「私にも優しくして下さいよー！！」
「お前は……他の奴らとは、少し違うからな。」
「えっ！？違うの！？なにが！？」
「……俺はあまりこういうのは、受け取りたくない。特に手作りのものは、なんとなく苦手だ。」
「………あ…、え…？」
「だが無下に断るのも出来ない。」
「いや私のはおもいっきり断ってましたよね……？」
「…だから、俺の本心を言える部下は、お前だけだ。いらんと、ハッキリな。」
「………。ん…？」
「他の連中にはとてもじゃないが言えない。いらないとは」
「……んん…？」
「そんなことを言えば傷つけてしまうかもしれん。」
「……ん？うん…」
「だから断ることが出来るのは、お前だけだ。ありがとうな。」
「………エッどういうこと！？」
「感謝してる」
「えどういうことですか！？つまり私はかなりどうでもいい存在ってことですか！？え！？えっ！？(混乱)」