「リヴァイ、今日誕生日なんだってね。」
「……あぁ…そうだが」
「おめでと」
「…ああ。」
「リヴァイにも誕生日とかあったんだねぇ。」
「お前は俺を何だと思ってるんだ」
「……なんか、こう…リヴァイにも幼い頃があったのかって思うと…変な感じだね。似合わないっていうか。」
「似合うもクソもあるか。人として成長過程は必要だろうが。」
「想像出来ないんだよねぇ。」
「知らねぇよ。」
「どんな感じだったの?」
「あ?」
「子供の頃は。」
「……。クソみてぇな生活をしてた。」
「…あ、そっか。リヴァイって地下街出身なんだっけ。」
「ああ」
「そっかー。それがこんなに立派に成長して……あ、身長はあまり伸びなかったみたいだけど。」
「死ぬか?」
「兵士長にまで出世して。良かったね」
「うるせぇよ」
「いやでも実際リヴァイはすごいと思うよ。」
「……何なんだいきなり。うざってぇ」
「いやぁ誕生日だから普段言えないことでも言っておこうかなって思って。」
「いらんわ」
「そしてこれが誕生日プレゼントってことで。」
「手軽に済まそうとすんな。いらねぇが」
「いつもありがとう、リヴァイ」
「………気色悪いんだが。」
「忙しいのにいつも私の部屋の掃除をしてくれてありがとう。疲れてるだろうに私の部屋のことまで気にしてくれて感謝してます。」
「そう思ってるんならいい加減自分で清潔に保てるように心掛けろ。」
「それは無理なのでこれからもよろしくお願いします。」
「…ふざけやがって。」
「あと、この前壁外調査で私の班の子を助けてくれて本当にありがとう。」
「それはもう何度も聞いた。もういい」
「それとこの前リヴァイの部屋に置いてある酒をいくつか一人で全部空けちゃったこと、申し訳なく思ってます。さーせんっした。」
「………ちょっと待て。それは初耳なんだが。何の話だ」
「あ、やっぱり気づいてなかったんだ。黙っときゃ良かったか」
「オイ。何を言っている」
「……だから、この前リヴァイの酒勝手に飲んじゃったんだよ。ごめんね?誕生日おめでとう!今日は素晴らしい日だね!いえーい!」
「オイ勢いだけで乗り切ろうとすんな」
「…ごめん。でもうまかった。ありがとう」
「ふざけんな。」


※後日お酒をプレゼントしました


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