「リヴァイ、見損なったよ。」
「は？」
「…私は…悲しいよ…。」
「……何の話だ。」
「とぼけないで！心当たりあるくせにっ！」
「………何の？」
「私はずっとリヴァイのこと信じてたのに…っ…それなのに…！」
「……(何を言っているんだコイツは)。」
「こんなのっ…やだ…っ」
「だから何がだ」
「私は未だに信じられないよ！信じたくないよ！」
「いやさっさと言えよ。」
「リヴァイがっ、……リヴァイがドＭだったなんてッ！！！」
「……………。は？」
「もうやだ！私にはそんな素振り一切見せてなかったくせにぃ！」
「…いや待て。何の話だそれは。」
「だからリヴァイがドＭだって話！！」
「オイ変な事を叫ぶんじゃねぇ。…何言ってやがる？」
「あくまで白を切るつもり！？」
「………意味が分からないんだが。」
「それはこっちのセリフだよ！リヴァイのうそつき！」
「いやちょっと待て。分かるように説明しろ。」
「だから………リヴァイ、殴られたら喜ぶんでしょ？」
「は？」
「そういうのが嬉しいんでしょ？」
「いやそんなワケあるか。何言ってんだよてめぇ」
「え、だって……」
「あ？」
「…ヒストリアちゃんに殴られて喜んでたって聞いたんだけど…。」
「…………。」
「しかもお礼まで言ってた、って！ヤバイじゃん！ドＭじゃん！リヴァイ、ドＭじゃん！変態じゃん！」
「……ちょ、待て。おかしな事になってる。」
「何なの！？女王様に殴られて喜ぶって！！そういうプレイが好きなの！？女王様プレイが大好物なの！？」
「ちげぇよふざけんな」
「じゃあどういう事なのよ！？事実なんでしょ！？」
「待て。とりあえず落ち着け。」
「こんな事実が分かって落ち着けないよ！」
「いいから落ち着け………俺。」
「自分かよ！」
「…だから、とにかく、俺はドＭじゃねぇ。そういうプレイを好んでもいない。」
「……じゃあ…、じゃあ、リヴァイは…、」
「……。」
「ヒストリアちゃんに殴られてもいないし、そのあとに笑ったわけでもないし、それから感謝の言葉を述べたわけでもない、と。」
「………。」
「こんなやり取りは一切なかったのね？」
「……いや、だから、その」
「ほ、ほらー！否定できないんじゃーん！事実なんじゃーん！！」
「いやちょっと待てあれがなぜここまで拗れて伝わった！？」