「私、ナナバの顔ならずっと飽きずに見ていられると思う。」
「…何それ？いきなりどうしたの」
「ナナバって美形だから。本当きれいだよね。実はものすごくタイプ。」
「そう？ありがとう。」
「ナナバが男だったら惚れてたかもしれない。」
「…そう？」
「うん。だって本当かっこいいし。絶対好きになってる。」
「……あのさ、そう言ってもらえて有り難いけどそういうのは恋人の前で言うもんじゃないよ。(すぐ機嫌悪くなっちゃうんだから)」
「え、でも事実だし…」
「余計やめてほしい。」
「ていうかリヴァイ居たんだ。」
「……最初から居ただろうが。」
「でもナナバは口調も柔らかいし、イケメンだし、男だったら絶対女子人気ヤバイよ。モテモテだよ。みんなが好きになっちゃうよ。私もその一人になってるよ。」
「ありがとう。でもそれ以上はもう何も言わないでもらえるかな。」
「その点リヴァイは目つきも悪いし言葉遣いも悪いよね。」
「お前は俺に何か恨みでもあるのか？」
「ううん。でも本来なら私、ナナバみたいなのがタイプなんだよ。どっちかって言うとリヴァイみたいなの苦手だったし。でもなぜか好きになったから、不思議で。今までもリヴァイみたいな人一度も好きになった事なかったのに、なのにものすごく惹かれちゃって。私今までこんなに好きになれる人に会った事がないんだよね。だから最初ほんと戸惑ったもん。こんなの好きになるわけないのに、って。身長もそれなりに大きい人がいいのにって。でもなぜかそれさえにも魅力感じるようになっちゃってさ。今となってはもうゾッコンなわけだけど。それが未だに解明出来ないでいる。」
「お前は俺を喜ばせたいのか、落ち込ませたいのか、どっちなんだ。」
「いやーなんか面白いなって。まさかリヴァイに惚れるなんてさ。だって本当に全然タイプじゃないんだよ。たまに本気でどうしてなのか考えるんだけど、分かんなくて。何で惚れちゃったのか分からないの。だけどどうしようもないくらい好きなのよ。何でなのかな？…まぁリヴァイの場合見た目というより中身がカッコイイから、そこに惚れたんだと思うけどさー。だって見た目ぜんぜんタイプじゃないんだよ。本当はナナバみたいなのがタイプだから。でもそんなの関係なくリヴァイ大好きだよ。ナナバが男だったとしても結局リヴァイを好きになってると思う。」
「うん。あのね、言ってることめちゃくちゃだし、リヴァイも眉間にシワ寄せながら微妙にニヤけてて表情がめちゃくちゃになってるよ。」
「一体どうしろってんだ」