「いいないいなミカサちゃんー!いいな羨ましいなーーー!」
「……。」
「ほんと羨ましいッ!嫉妬しちゃうくらいに!」
「……。」
「私はミカサちゃんが羨ましい!出来ることならばミカサちゃんになりたい!」
「……。」
「マジで羨ましいよ!こんなに人を羨ましいと思った事はないよ多分!」
「……。」
「いいなミカサちゃんはー!ほんといいよねー!」
「……。」
「ねぇミカサちゃん聞いてる?それさ、先輩に向ける目じゃないよね?」
「……。」
「ミカサちゃん!何か言うことはないの?」
「……エレンはどこ?」
「うわっ私の話ぜんぜん聞いちゃいねぇよこの子!」
「先輩、うるさい。です。」
「取って付けたような敬語でしかも真顔でうるさい言われた!でも私は君が心の底から羨ましいの!」
「(エレンどこ行ったんだろう)」
「だってリヴァイ兵長と同じアッカーマンなんだものーーーー!」
「……。」
「リヴァイ兵長のフルネームが分かったと思ったらミカサちゃんと同じなんだもんね!ビックリだよね!」
「……そう」
「羨ましすぎるッ!いいなーリヴァイ兵長とおそろいー!」
「…私は別に嬉しくない。むしろ気に食わない。」
「何でよッ?!最高でしょうよ!」
「私はあなたとは違う。」
「ハッ!っあ、待ってミカサちゃん!!!私今とんでもない事に気付いちゃったんだけどヤバイ!!」
「(エレンはどこだろう)」
「どうしよう私天才かも!!リヴァイ兵長と結婚したら私もアッカーマンになれるじゃん!!ていうかリヴァイ兵長のワイフになれるじゃんか!!ちょっ、ヤバイな何それ!うわっ今すぐリヴァイ兵長と結婚したい!そうしよう!できるかな?!ねぇミカサちゃんどう思う?って居ない!!どこ行った!?」
「お前、何一人で騒いでんだ?いつもの事だが。」
「キャーー!リヴァイ兵長いつの間に!赤い糸を辿ってきたんですか!?」
「馬鹿か。」
「っあ、そうだリヴァイ兵長!私と結婚して下さい!」
「…は?」
「私もアッカーマンにして下さい!お願いします!」
「………お前、よくこの状況でそんな寝ぼけた事が言えるな。今絶対それどころじゃねぇだろ。」
「でもヒストリアちゃんも無事女王に君臨する事が出来ましたし!それにあやかって私達も結婚しましょう!ね?!」
「あやかるな。……どこまで能天気なんだ。お前は。そんなノリでよく今回生き延びられたな。」
「そりゃあリヴァイ兵長を置いて死んだりしてられませんよ!!むしろ死んでも生き返ります!!愛の力で!!」
「……」
「という事で、結婚しましょう!メリーミー!」
「…どういう事だよ。だから今はそれどころじゃないと言ってんだろうが。察せ。」
「じゃあ何もかもが落ち着いたらいいんですか!?」
「…それはその時になってみねぇと分からねぇな。」
「マジかーーー!」
「…まぁ……それまで、お前がちゃんと無事でいられたらしてやる。」
「えっ本当ですか!?」
「ああ。…だから、絶対に途中で居なくなったりするんじゃねぇぞ。」
「了解しましたー!むしろ消えろと言われても私、リヴァイ兵長の前から居なくなったりしてやりませんよ!なぜならリヴァイ兵長と結婚がしたいから!結婚してイチャコラしたいから!子作りしたいから!」
「分かったからあまりでけぇ声で恥ずかしい事を言うな。赤い糸引きちぎるぞ。」
「ちょっ引きちぎらないで!!いやっでももしちぎれたとしても何度でもまた結び直しますけどね!」
「そうか……逃げられねぇのか。」
「はい!逃がしません!ていうか逃げようとしないで下さいよ!」
「逃げてもどこまでも追いかけてきそうだな。お前は。」
「当たり前じゃないですかー!赤い糸で繋がってるのでどこに居たって分かりますしねー!」
「そうか。それは、有り難いな。」
「ですよね!あ、じゃあ私ちょっとミカサちゃんにリヴァイ兵長と結婚できそうって事報告してきますね!」
「オイ待て。それはやめろ。」
「えっダメですか?」
「当たり前だろうが。それはお前の胸の内に秘めておけよこの能天気野郎。」
「そうですか!そうですね!分かりましたー!」


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -