新着メールはありません



新着メール問い合わせ中…
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……メールの返信が来ない。

どうもこんにちは「オジサン可愛すぎる!」が口癖のオジコンガールとこ苗字名前(女)です。
あの日屋上で真田君に告白してしまってから、アプローチを頑張っています。

とりあえず連絡先を交換した。

メールの内容を考えること30分。
メールを送信する勇気がわくまで30分。
私が1時間かけて送ったメールの返信が、来ない。

えぇそりゃ私だってすぐ返事が来るとは思ってません思ってませんよ。
でもさ、ホラ、気になりますよね。気にならないわけないですよね。

やっぱり別の内容にすべきだったかなぁとベッドに転がりながら自己嫌悪に浸っていた。

用事無いのに送るべきじゃなかった?
真田君は忙しそうだしなぁ…。

あーとかうーとか唸っていた瞬間。

携帯が新着メールの到来を知らせてくれた。
何度待ち望んだことかこの愛しのバイブレーションよ!
もう名前(女)さんテンション上がっちゃうよ?


件名:Re:
本文:了解した。こちらこそよろしく。

…うわぁ、簡素。
まさかここまでとは。

「はじめまして!…じゃないけど…。メールしたくなっちゃったからメールしました。まださすがに寝てないよね?これからよろしく!」
というメールからここまで簡素な返信が来ると思わなかったよ。
何かもっとこう…さぁ。
話題を広げてくれてもいいよなぁと自分勝手ながら思った。
けど、真田君はきっと忙しいのだろう。
返信してくれただけありがたいとおもわなければ。

これ以上しつこくして嫌われたくもなかったので、その日は返信せずに寝てしまった。


「昨夜、弦一郎に何かしたか?」

朝教室にはいるといきなり柳君に言われた。

「え、メールしただけだよ。何で?」
「いや、特に何というわけではないんだ。」

そう言って柳くんはどこかに行ってしまった。何だアレ。

昼休みになって、柳君に「弦一郎と一緒に食べるんだが来るか?」とか言われたのでホイホイついていってしまった。
お昼は食堂で食べるらしい。柳君と2人で真田君の教室まで迎えに行くと、いきなり真田君に怒られた。

「苗字!昨日は何をしていたんだ!」
「え?別に何も?!」
「メールの返信をしなかっただろう!」
「え、あ、そうでしたね…。」

だってあの内容から返信しようと思う勇者はあんまいないと思うんだけど…
そう思ったけど余計に怒られそうだからやめた。

「ふむ、やはりそういう事か。」

柳君が口を開いた。

「れ、蓮二!その話は…。」
「苗字、今日の朝の弦一郎について聞きたいか?」
「聞きたいですもちろん。」
「今日の弦一郎はいつもより朝練習に来るのが15分ほど遅かった。遅刻したわけではないがな。」

そして、俺が弦一郎に何かあったか尋ねても答えてはくれなかった。
ただいつもより寝不足そうなのが見て取れたので何かあるだろうと思い問い詰めたのだが。

「え?真田君が寝不足?」
「あぁ、今の話を統合すると、どうやら弦一郎は苗字からの返信が気になって眠れなかっ、」
「蓮二!もういいだろう!」

耳まで真っ赤になった真田君が大きな声を出した。

え。え。どういうこと?
わたしから返信が来ると思って彼は待っていてくれたの?

…かわいすぎる…!!

「苗字もニヤニヤするな!」
「ごめんなさーい。」

ニヤニヤするなと言われても今ニヤニヤしないでいつニヤニヤするのよ。

「…ごめんね、真田君は忙しいからあんまりメールを送ったら迷惑かなって思って。」
「別に迷惑ではない。すぐに返信は返せないかもしれないし、あまり得意ではないがお前の好きにしたら良い。」

しかも、いつでもメールして来いとのお達しまで頂いた!

「う、うん!いっぱいするね!」
「…程々で頼む。」

あーもう、真田君大好きだ!
と改めて実感したのでした。

End


「仲が良いのは結構だが、俺の存在を忘れるなよ」
「うわぁ!柳君いたの?!」
「……。」
「ごめん開眼しないでごめんなさいごめんなさい。」








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