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雰囲気15禁くらいですご注意



「別に言いたくねーならいいけどさ。」
「…ごめん。」
「いーって謝らなくて。つーかゲームしねぇ?」
「………赤也。」
「ん?」

名前(男)の方を向くとやたらと顔が近い。名前(男)はふっと笑うと顔を近付けてきた。

あ、キスされる。そう思って反射的に目を閉じる。ぺろっと唇を舐められてからのキス。キス魔かコイツは。

「……はッ、」

口を離されたので息を吸うとすかさず口をくっつけられる。
寝たまんまの体制だったのがいつの間にか俺が名前(男)の上に乗るような体制になっていた。

後頭部に手を当てて固定される。そっから深く口付けられるともう思考回路はぐるぐるでどうでも良くなる。
きもちいい、と思っていると下腹部に違和感を感じた。

「……は、ぁッ……。」
「……あ、かやぁ。」

名前(男)も違和感に気付いたのか、キスを中断して俺を覗き込んだ。
えっろい顔、そう思って見ていると名前(男)が口を開いた。

「…赤也の顔超えろい。」
「……お前のが色気たっぷりの顔してるかんな。」
「あのさ、赤也今、」
「……何も言うな。」

つーかお前もだろ、とは言えなかった。

アレだ、生理現象なんだよ。仕方ねーじゃん。

「……手伝ってイイ?」
「…いいけど。」

………そして俺はまだ思春期真っ盛りだった。

名前(男)の手が俺のズボンにゆっくり侵入してくる。

「……ッ!!」

冷たい手だ、と思ったら思わず声が出そうになった。

「へあ?!」

きゅ、と握られると思わずへんな声が出た。

「もうちょい雰囲気ある声出してよ。」
「うるっせーな!」

何かノリと勢いでこうなったくせに名前(男)はムードを大事にするタチらしい。
こんなんとっとと抜いて終わり、でいーじゃねーか!ムードもくそもねえよ!

「…ッ、」

もう一つ何か言い返そうとしたけど再び力を込められてグッと息を詰めた。それから上下にしごかれる。

「ん、名前(男)ッ、」

ヤバイ何だこれ。自分ですんのと全然違う。

「赤也、俺のも、して?」

名前(男)に言われるがまま、ズボンの中に手を入れる。名前(男)のは俺のよりでかかった。

「あッ、」

とりあえず触ると名前(男)が小さく声を上げた。
眉を寄せた悩ましげな表情をしている。…ヤバイ、これ興奮する。

「は、名前(男)の、超ビクビク、してんだけど。」
「赤也の、も変わんないよ。」
「だってこれやっべ、ん…、」

口を塞ぐみたいにキスをされて、口内をかき回される。

そっからお互い競争みたいになって、最後には一緒にイッた。

はぁ、と息をついていると名前(男)が居心地が悪そうに身動ぎした。

「どうした?」
「……ティッシュある?」
「ん。」

箱ごと渡すと名前(男)はティッシュを何枚か取ってべっとりと手に付着してるものを拭いた。
俺の、だよな…としげしげと見つめていると、名前(男)はさらに俺の手も拭いてくれた。

「お、サンキュー。」
「……。」

急に無口になった名前(男)が心配になって(気持ち悪くなったとか?)覗きこんでみると、名前(男)は俺をぎゅ、と抱きしめてきた。

「…名前(男)?」
「………ごめん、こんなことするつもりじゃなかった。」
「何が?」
「俺、赤也には触んないって決めてたのに。」
「まぁ気にすんなよ、気持ち良かったし。」
「…赤也超えろかった。」
「名前(男)もえろかったっての。」

その後名前(男)は何か言い掛けたけど結局何も言わずに俺を抱きしめているだけだったので俺も何も言わなかった。


END







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