愛してあげる



「クレイ」

虚ろな意識の中、心地良いテノールが頭の中を占領する

「起きろクレイ」

ペシペシと頬を打つ手に母を重ね、擦り寄ってしまう

「起きろ」
「い・・・・いけめんびーむ」「起きろ不細工」

あ・・・・・・デヴァインだ
パトラッシュ(ブリング)はこんな酷いこと言わない
欲情すると凄いけど

「おはよデヴァイン」
「ヤるぞ」
「待て。wait。stop。」
「無理」
「やれば出来る子だよ、デヴァイン」
「ヤれば、だろ」
「意味が違う!もう深夜1時だよ。」
「2時までに終わらせる」
「やめなさい」
「黙れ、不完全なイノベイターめが」
「お黙り、負け犬パトラッシュ」
「勝てばいいんだろう」
「だからって欲情すなァァァァァァァァァァァァァァァ」
「無理だ。うん無理」
「パトラッシュゥゥゥゥゥゥゥゥ」










その頃

「・・・・・・あいつら何やってんだろ。」
「知らん。続けるぞクロウ」

脳量子波を感知しつつも無視を決め込むことを二人は決めた

「うん。・・・・・・やった、勝った」
「甘いな」
「あ・・・・・・」

パタパタとめくられていくオセロ

「気を抜くから負ける」
「気を抜いてなくても大変な負かたをする人が大変な事になってる」
「気にするな。元々が弱いんだ。それに付け込んだデヴァイン・ノヴァが悪い」
「そう・・・・・」
「ババヌキでもするか?」
「うん・・・・・その前にいい加減に寝ようよ」
「嫌だ」
「うん、その返答に対して嫌だ」
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」
「じゃ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」
「本当に寝るのが」
「寝たい」
「学習能力が皆無だな。お前の対が何故今ああいう事態になっているのか、お前はわからないのか?」
「なんかあったっけ・・・・・・」
「まぁ、今に解る」

『ガシッ・・・・・・・ドサン』

↑on the bed


「何してんだこのムッツリパトラッシュ」
「対に教えてもらったのか」
「デヴァインが負け犬パトラッシュ」
「温厚に見えるんだそうだ。私が」
「You are very easier than Devine.(あなたはデヴァインよりもとても易しい)」
「意味か違うぞ」
「優しいんじゃなくて、易しいんだ・・・・・ブリングは」
「そうか」











その頃・・・・・

「助けてパトラッシュ」
「対を呼べ。対を」

抵抗虚しく抱かれていました。



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