冷たいね


冷たいね




「で〜んでんむ〜しむしデヴァイン・ノヴァお前の良心どこにある?金出せ、テンパれ、お金出ぐふぉっ・・・・・・」
「何その歌」

フロウが頬の肉をつねってくる
「フロウ!今日は休暇ですか!」
「ええ。」

我ながら、私達は全く似ていないと思う
イノベイターで、対で、同じDNAを持っているのに、性格から目の色まで全く似ていない

(羨まし過ぎるわ・・・・私に勝ち目ないじゃない)

何に勝ちたいのかは知らないが、寂しくも感じているのは確か
「ねぇ、私達って本当に対なの?」
「・・・・・どうしてそんなこと聞くの?」
「私達全く似ていないんだもの」
「大丈夫よ。似ていなくても私達は対よ」
「そう、か」

少しいい気分で姉様と別れ、冒頭の歌を歌いながら歩いていた時だった

「で〜んでんむ〜しむしデヴァイン・ノヴァお前の良心どこにあるりゅぶっ!?」

突如現れた手の平に口を押さえ込まれる

「だで!?だばどぅだァァ(誰!?触るなァァ)」
「落ち着け、私だ。静かにしろ」
「ブリング・・・・・・今日も美人だねぇ」「ありがとう。」

ブリング・スタビティは私の親代わりのような人だ
正しくは旦那様だけどね。私の頭の中の

「きょうは何?もしかして結婚してくれる?プロポーズ?プロポーズなの?何の用?」
「まだ14だろう。後2年だ。踏ん張れハイネ」
「ちぇー。でご用件は?」
「あぁ。さっきの歌だがな、止めてほしい」
「え?面白くない?」
「いや、おもしろ、ぃくないだろう。デヴァインが怖い」

そんなことばかり言ってるから尻に引かれちゃうんだよブリング

「了解ですよぅ。じゃ、謝りに行きますかな」
「珍しいな。何か企んでるのか?」
「ちょっとね」

ブリング曰く悪いこと考えてる時、私の目がキラキラと輝いているらしい

「手伝おう。」
ブリングが仲間になった







「大丈夫?」
「に見えるか?」
「見えないわ。暑そう」
「いや、寒い」

『ピピピッ』

「40度2分ね。そりゃあ寒いわ」
「そうだなっくしっ!」
「重症ね。普段風邪なんか引かないから得に」
「そうだな」

柔らかな布団に負け、睡魔が目を支配する

「お休みなさい」







「鬼の撹乱だわ」
「風邪をひいていたのか」
「くっ・・・フロウの看病なんて私さえ受けたことがないのに!ノヴァうさぎめが!」
「声がデカい。もう少し小さな声で」
「(ぎりぎりぎりぎりぎり)」「(どきどきどきどきどき)」「(兎の分際でフロウにふれようだなんて!)」
「(見つかりませんように見つかりませんように)」


考えていることはリンクしない

イノベイターでよかった


ぎりぎりどきどきしている2人の後ろでフロウにお仕置きを頼まれたリンクやヒリング、リジェネ、アニューは心の底からそう思った


数秒後、冷水が二人に襲い掛かった




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