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いつも見守ってくれる君(King x Ceo)



ピピッ…

「こちら0組(クラスゼロ)のセオー、任務完了しました」
『ご苦労。直ちに魔道院に戻ってくれ。』

自分のクラスの隊長、クラサメ・スサヤにCOMMで連絡を取ると
セオはチョコボに跨って魔道院へと走らせる。
大好きな仲間たちが待つ場所へ。



††††


「ただいまー!」

帰ってくるなり大きな声で教室に入ってくる栗毛の短髪少女、セオ・ジョーカー。

「セオ、お帰り!」
「おかえりー、セオろん〜」
「怪我ない〜?」

エースに続いてシンク、ジャックが声をかける。
そんな三人に大丈夫だよ、と笑顔で告げて任務の話をする。

「セオろん一人でやるなんて辛いよね〜、わたしだったらムリ〜」
「僕も〜」
「コラァ、セオ、怪我ねぇのかぁ?」

会話をしているとナインが後ろから頭をわしゃわしゃと撫でてくる。
ないよー、っと笑って見せ、互いにじゃれあう。
無事帰ってきたセオと仲間たちのじゃれあいを遠くから見守る人物がいた。


「あ、キング…!」
「!…おかえり、セオ」

先ほどまでいた輪の中から出てきて、キングのもとへと駆け寄る。

「キング、キング、今日ね、俺いっぱい敵倒したしね、任務も最速に終わらせれたよ!!」

まるで褒めてほしがるような表情で。
そんな彼女の頭を優しく撫で、微笑む。

「「「!!!」」」

回りの者は驚いた。
いつも無表情…いや、無愛想な彼。しかし今は優しい笑顔をセオに向けていた。
セオはそんな彼の笑み、眼差しを見て頬をかすかに赤らめた。

「ねぇ、キング…」
「なんだ…?」
「…いつも、見守ってくれてありがとう」
「!!…なんのことだかわからないな」

ふいっと顔をそむけるが、セオは嬉しそうに笑う。

―キングは、俺のこといつもあんな優しい目でみてたんだ…
俺、守られてたんだなぁ…

「お前は、危なっかしいからな。
俺が見ていないと」
「!…うん、ありがとう、キング!」

セオはいつも戦闘中何か安心感を持っていた。
それは仲間がいるから、というのもあるが…
キングの優しい見守る目があったからだろう。


(いつも見守ってくれる君にありがとう!)




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