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笑顔で伝えたい(Ile/Skull x Jane)


空はすでに真っ暗で、宝石のような輝きを放つ星がちりばめられていた。
和を大切にしている島にたどりついたジェン、スカル、アイルは浴衣を着て夜道を歩いていた。

「…なんで君たちまでついてくるかなぁ。」

トゲトゲとした言葉を口から発するジェン。
一方そんな彼女に反して嬉しそうに頬を緩める二人。

「ジェンちゃんと浴衣デートなんてなかなかできないでしょ?」
「そうだぜ、せっかくだしいいだろ?」
「…せっかくだし、ね。」

ふんっとそっぽを向いて歩くスピードを上げる。
しかし簡単に彼らはそのスピードについてくる。
歩く速度を合わせていてくれたのはスカルとアイルだからだ。
そんなことはジェンもわかっていた。

「…変なの」
「何がだ?」

にこにこ笑顔で聞いてくるスカルに小さくため息をつく。
三人がしばらく歩いていくと目の前には綺麗な夜景が広がっていた。

「チョウチンだっけ…?」
「提燈ね。綺麗だね…」
「…そうか?ジェンのほうが…」
「黙れ」

照れ隠しでひどい言葉を言うが顔が赤ければ意味がない。
二人は小さく微笑んだ。
そして階段に腰を掛けたジェンをはさむように座る。
するとジェンの口からメロディーがきこえてきた。
小さな声で子守唄のような歌を歌う彼女。
二人してジェンを見つめる。

『愛しき人、ともに歩んでくれて…ありがとう』

英語の歌詞、そのフレーズを歌ったと同時に二人に笑顔を向けた。
頬をかすかに赤くそめて、
満面の笑顔で








((笑った…!か、かわいい))
「?なに。」
((無自覚?!))




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