なんっつーか……アレですね。 僕何気にハーレムですね。
「全然嬉しくないのはどうしてでしょうねーあはははは」 「猫さーん、ワトソン君が壊れたー」 「駄目だよ。見たら最後、目が落ちるんだ」
とんでもないホラを吹く猫さんだった。 僕は化け物になった覚えはないぞ。
「ふおお!それは頑張って視界から外さなきゃーっ!?ちょっとワトソン君……!気流リンはまだ盲目にはなりたくないんだよ!視界に入らないでっ」
「…………」
あれ、何でだろう…… 仄かに虐めの香りがする……。やっべ、目から汗が……。
「……ハーレムが何だって?」
わお、やっぱり故意な発言でしたか。 冷たい笑顔も素敵です。 そして耳打ちは卑怯です。鼻からケチャップが出たじゃないですか(精一杯のジョーク)。 うう、寂しいなあ 天才は孤独ですか?天才になった覚えはないけど。
「暁ちゃんってどこから来たの?」 「仙人ですだよ!お主の知らない所からですだ」
葉折くんがチャイナ娘に話しかけた。 勇気あるなぁ。爪の垢でも煎じて飲みたいですよ(嘘)。
「……仙人ちゃんは、どうしてここに来たのかな?」
猫さんが仙人さんを凝視している。相当引っかかってる様子だ。 キャパシティを超えるって、どんだけだよ。どうやったらそうなるんだ。 やはりある意味仙人なのかも知れないな。 よくあるパターンとしては、見た目は子供!頭脳は大人☆なんてコ●ンみたいな事があるけど……。
仙人さんも見た目以上に年をとってたりするのだろうか。
「儂は……美味そうな料理の匂いに釣られたですだよ」 「うわあ猫さんの料理だねきっと!」 「照れるなあ」 「美味しいですもんネー。ねえ葉折くん」 「え?……あ、ああ、うん。そうだね音無……」
心にもないことを言う僕と葉折くん。
……っやめてくれ!! 猫さんに自信を持たせないでくれ!! 気流子さんも気流子さんだ。何を考えているんだ。
もしここで猫さんが再び料理をすることになれば、被害は大きくなる一方だと言うのに。
「はいっ☆朝ご飯できたよー♪早く食べようっ!」
なる程、もう材料は残っていませんよ?という戦法か。 あとは上手いこと事が運べば良し。
「むおー!儂の分もあるですだ!ありがとうです!だよ!」
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