「いや、嘘誠院音無。僕は一回自己紹介をしたんだけど……」
変態さんに自己紹介を頼んだら、そう言われた。
「あんな時に言われても覚えていませんよ」
ちょっと拗ねた言い方になってしまった。気を悪くされたかもしれない。
「……ふーッ……」
なんて思ったら、鼻を押さえて上を向き出した。
僕が思うに、アレは鼻血を抑えている……。だとしたら……だとしたら?
あれ、なんで鼻を押さえているんだろう。なんで鼻血を押さえるポーズを?
「どうしたんですか?変態さん」
「失礼な!僕には月明葉折という立派な名前があるんだぞ!!」
変態さんと言ったら怒られた。仕方ないなぁ……まあ名前が分かったから結果オーライ。
「すみませんでした、葉折君。それで、なんで鼻を?」
「特に深い意味はないけど……。まあ、音無が可愛すぎるからだねぇ。変態じゃないだろ?」
「ああ、変態じゃないですね……アナタはド変態だッッッ!!」
何が、『変態じゃないだろ?(ドヤッ』だ。ドドドドド変態じゃないか。
「誰がド変態だよッッッ!!僕は紳士だああああああああッ!!」
「紳士と書いて変態と読むんですね!!その位僕にもわかりますよ!」
「変態は余分だぞッ音無!」「五月蠅いですよ葉折(ヘンタイ)君」
「今『ヘンタイ』ってルビを振らなかったかい!?」
「気のせいです!木の精です!妖精です!」
「つまり僕の事か!」
ギャアギャアと繰り広げられるお馬鹿な僕らの会話。
気流子さんが黙って静かなほどだ。きっと酷い。

「……僕は一体……?」
「あ、猫さんおはよー」
「ん……あ、気流ちゃん……おはよう?」
「ねーねー、猫さん。2日連続で、頼み辛いんだけど……ご飯、また作ってくれない?」
「ん?良いけど、なんで?」
「ちょっと、悪の制裁を……ね」
「???」

ん、僕らがギャアギャア騒いでいるうちに猫さんが目を覚ましたようだ。
そして、何でだろう……寒気がする……。結構騒いで暑くなった筈だったんだけどなぁ……。

チラッと後ろを振り向いてみた。




僕は人生の終末の訪れを知った。



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