(0123) ▼ 2019/1/18 篠原さま

篠原さま、初めまして。お返事不要とのことでしたのに、お返事を書いてしまう身勝手をお許しください。
まずは、もう随分長いこと更新の途絶えていた拙宅に変わらず足をお運びくださって、本当の本当にありがとうございます。頂いた感想を拝見した際は、冗談抜きに驚きと喜びで涙が出ました。その日のうちにお返事したかったのですが、嬉しさで気持ちの整理や言葉が追いつかず、少し時間が経ってしまいました。
walk with..を愛してくださっていること、ひしひしと伝わってまいりました。本当にありがとうございます……!もう連載を完結させてから7年目に突入しようかという……時の流れとはあっという間ですね……。
 宝石のように、と例えてくださったことが何より嬉しかったです。私にとっても、あのお話は拙いながらに一生けん命綴った宝物のようなお話です。ヒロインもダリルも等しく愛していただけて、感無量です。
「物語が読者に寄り添う」ということを、自身の経験としては知っているものの、自分がいざそれを書くとなると、本当に現実にそんなことがあるんだろうか?と考えていました。面白いなあ、で通り過ぎてしまうものですら生み出すのも難しいのに。だからこそ、年を経るごとに読み直すと浮き彫りになる拙さが、少しだけ私の自信を損なわせておりました。
けれど、篠原さまのように誰かの力になれたこと、背中を押せたこと。それが過去の一点の思い出だけでなくて、今に繋がるものとして支えになれたということ、心から誇らしく思えました。私が文字を綴ることに意味を下さって、本当にありがとうございます。こうしてお返事を書いている今も、感激と喜びに打ち震えて泣きだしてしまいそうです。

この思い出の古巣を離れて数年、文字とは異なる形で表現を模索し、自分のやりたいことと自分にできることが重なるように必死になってきました。けれどやはり難しい世界で、やっとスタート地点に並ぶ列にたどり着いた心地です。
だから、自分の道が間違っていなかったか、不安に思っておりました。そこに篠原さまのお気持ちを届けて頂いて、私はまだまだやれるという思いを再度漲らせることが出来ました。

近況についても目を通してくださって、ありがとうございます!
貴方様のおかげで、わたしはもういくらでも頑張ってみせるという気持ちになれました。いつか、いつか必ず、告知をせずとも貴方様のお目にふれることが出来るような立派な表現者になってみせます。もしも篠原さまがやがてこのサイトを訪ねなくなり、忘れてしまったとしても、貴方様が私の作品を宝石と仰ってくださったように、私も貴方様のいくつもの嬉しい言葉を忘れずにいつまでも胸に抱いて励んで参ります。

夢小説からは離れたりしていましたが、大学で文学作品を学ぶ上で、常に活字とはふれあいがありました。このサイトに載せてはおらずとも、小さなお話をいくつも書き連ねておりました。walk with..の二人の話も、たくさんたくさんあります。むしろ現役で身内の夢書き同士では現在進行形で愛でております。私の中では、彼女たちは過去の物語ではなく、今でも心の中に生きています。
今でも、日本語という文化に助けられながら表現することを生き甲斐に感じております。ご期待させてしまうようなことを言うべきではありませんが、時間や自分の心に余裕が出来ましたら、彼女たちの生き様を綴って形に残せたらいいな、と改めて思い直すことが出来ました。それがいつの日か、篠原さまのお目に留まりますように。

長い長いお返事、最後までお読み下さりありがとうございます。
私もいま、改めてwalk with..を頭から読み直し、懐かしさに浸っているところです。
もしも差し支えなければ、またこのように感想を頂けましたら、非常に日常を生きる糧になります。お力添え頂ければ幸いです。
言葉をどれだけ尽くしても足りませんが、心から貴方様との出会いに感謝しています。どうか、お身体にお気を付けて、お元気にお過ごし下さい。
感想、まことにありがとうございました!

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