ちゅっ、と名前の頬の辺りから聞こえたリップ音。
「ダ、ダイキ!?」
「ごちそーさま」
してやったり、そんな顔を仙道はしている。
仙道にキスされた頬を押さえて、名前は仙道から大急ぎで離れた。
「まだまだだねぇ」
「何がよ!」
満足した顔でCCMを取り出した仙道に噛みつくが仙道はどこ吹く風で、名前なんて気にも止めない。
名前はまた仙道の傍に歩み寄ると、仙道の腕を付かんでつま先立ちをする。そして仙道の頬に唇を寄せた。
「なっ!」
「ごちそーさま」
響いたリップ音。
名前がしたり顔で笑うと、仙道はさっきの名前と同じようにキスされた頬に手を当てて顔を真っ赤にさせていた。
05.不意打ち
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お題:)“確かに恋だった”「それは甘い20題」
2013/02/02 緋色来知
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