今日は親父は任務、母ちゃんは友達と旅行で明日まで帰ってこない。ガミガミ怒る人がいないので、ゆっくり縁側で昼寝でもして過ごそうと思っていたときだった。

ピンポーン

チャイムが家に鳴り響く。しぶしぶ出ると玄関にはテマリが立っていた。

「え、なんでお前が?」
突然だったので、シカマルは驚きを隠せないでいる。するとテマリはニッと笑い、
「お前の両親が明日まで帰らないと聞いてな。で、お前がぐーたらしないように見張っていて欲しいとヨシノさんに頼まれたんだ。」
と言う。それを聞いたシカマルは顔をしかめた。
そんなことも気にせず、テマリはシカマル家へと上がっていく。

「そういえばもう夕飯時だな。」
「んあ?」
「カレー作ってやる。」
「カレーってお前、ガキみてーなこと言ってんじゃねーぜ。」
そういうと
「私からすればお前はガキだ。バーカ。」
とテマリは言った。
その言葉にシカマルは機嫌を悪くした。

テマリはキッチンに入り、何食わぬ顔で料理をはじめる。シカマルはテーブルについてその後ろ姿を見つめる。というか、見とれてしまった。ふと気づくと、テマリとの結婚生活を想像している自分がいた。
(何考えてんだ、俺は・・・。)
そう思ったシカマルは、気を紛らわすために近くにあった新聞を読んだ。

「ほら、できたぞ!」
そういってシカマルの前にカレーを出すテマリ。見た目は普通。しかし男勝りのテマリだ。テマリの手料理を食べたことがないシカマルは、おそるおそるカレーを口に運んだ。
「!」
「どうだ?」
シカマルを覗き込むようにして聞くテマリ。
「うめぇ・・。」
「ホントか!」
一気に顔が明るくなるテマリ。そんなテマリを見ていると、さっきの結婚生活を思い出した。シカマルの顔が赤くなり、目の前のテマリがかわいくて、愛しく感じた。胸の動悸が激しくなる。

「なんか・・・・ドキドキしてきた・・・。」
「は?」
テマリがそれを言ったと同時にシカマルはテマリにキスをした。
「!」
驚いたテマリは顔を真っ赤にし、俯いてしまった。
それに気づいて
「すまん。」
と謝るシカマル。
テマリは顔を赤くしたまま
「別にっ!!」
といってそっぽを向いた。

「ったく・・・。」
「?」
「今日ぐらいは平然としていたかったのに。不意打ちしやがって。」
そう文句を言うテマリがかわいくて、これから明日まで絶対もたねぇな、と思うシカマルなのだった。

オワリ

書いてしまいました・・・笑駄文を最後まで読んでくださってありがとうございます。


おまけ↓
「シカマル。。」
「あん?」
「…もろカレーの味したぞ。」
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