「今日は何もする気がおきない。」

そう言ったテマリにシカマルはどうでもよさそうに「へえ。」と答えた。

「なんだその力の抜けた返事は!」

「だってなにもする気おきねーって、あんたあんだけ真面目に任務しといて。」

「うるさいな!だから疲れて今は何もしたくないんだよ!」

ムスッとしてテマリはそっぽを向いてしまった。

そう、今までの会話のとおり二人は先程まで任務をしていたのだ。と言ってもシカマルはテマリの案内役だったから彼女が任務をしている間、ずっと寝ていたのだが。

その後任務を終えてシカマルの部屋に入り、今もこうして二人で寛いでいる。

「だからシカマル、今からお前私の言うことなんでも聞けよ。」

「ガキみたいなこと言ってんじゃねーよめんどくせー。」

「なんだと!」

テマリがシカマルの耳を引っ張る。余りにもきつく引っ張るものだから、シカマルは顔をしかめてすぐに降参してしまった。

「ふん、それでいいんだ。」なんて誇らしげに笑うテマリに、シカマルは苦笑いを返す。

「早速だがシカマル、私を扇子で扇げ!」

「ったく…。」

テマリの小さい方の扇子を受け取り、彼女に扇いでやった。

「なかなか気持ちいいぞ。」

「そりゃあよかった。」

足を組んで、気持ち良さそうに目を細めるテマリ。そんなテマリを見て、シカマル自信も少し嬉しくなった。

それからシカマルはテマリの我が儘を聞いた。甘栗を食べさせたり、足のマッサージまで。

テマリが抱き着いてきたときにはさすがのシカマルも驚いてしまった。

「おい……。」

「こうしてると落ち着くんだ。」

テマリの息が耳にかかり、シカマルは背中がゾクッとする。

体温が高くなるのを感じ、しかもテマリが抱き着いているため汗をかいてしまう。躊躇いながらシカマルはテマリの背中に腕を回した。

その後暫くしてテマリはシカマルの右膝を枕にして横になった。

「テマリ?」

「……疲れた。」

正直シカマルは嬉しかった。普段強がってばかりいるテマリが、こんなにも気を許してくれているのだから。

それならもう少し甘えさせてやろうとシカマルは思った。

テマリの頭をそっと撫でてやる。

「…何をする。」

「わりぃな、嫌か?」

「ん…別に…。」

そう言ってテマリはシカマルの膝に頬を擦りつけた。

そんなテマリに、自然と笑みが零れる。テマリはそのまま眠りについてしまった。

END

長らくお待たせ致しました、けい様リクエストで「テマリを甘やかしまくるシカマル」でした!

最近書いてなかったので駄文でホント申し訳ないです。

けい様リクエストありがとうございました!何かありましたらbbsまでお願いします!
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