12.



[仁王視点]










合宿が終わってから駆ける様に9月になった。






夏休み明け、我が立海大付属高校は
ちょっとした騒ぎが起きている。

















緒橙「おっはよーん!」



水希「おはよ、やべー超眠い」



桃子「おはよう。水希、
どうせ夜更かしでもしたんでしょ?」















赤羽桃子


青峯水希


黄咲緒橙








学校内でも目立つ三人が一緒にいるからだ。












そして、














「ブン太ー!なんで夏休み中連絡取れなかったのよ」


「丸井先輩!今日こそは一緒に
カラオケ行きましょうよー!!」






丸井「悪りぃが、もうお前らとは遊ばねーから!」











「なんでよー!」


「ちょ、ブン太ー!」










ブン太の女遊びが止まった事。
ちなみに夏休み中、
やつの顔は頬が常に赤く腫れていた









それにしても自分と同じ、もしかしたら
それ以上女癖の悪かった人物が
いきなりこうも変わるものか




そう思い教室の中から外にいる丸井を
見ていたら後ろから声をかけられる。















幸村「やぁ、仁王」



仁王「幸村に真田か、どうしたんじゃ」



幸村「騒ぎになってるね、
三人の事もだしブン太の事も」



真田「全く!この位の事で騒ぎすぎだ!」






仁王「いきなり目立ってたヤツ等が
こうなったからのぅ」






幸村「…仁王、合宿の後にブン太から
入部届けを受け取ったんだ。」



仁王「…ほう」



真田「その後ジャッカルも半強制的に
幸村が入部させたがな」


幸村「余計な単語は言わなくていいんだよ真田」



真田「す、すまん」













仁王「…俺を勧誘しに来たってとこじゃな」



幸村「フフ、当たり。
あとは君が戻ってくれれば俺の夢が
一歩近づくんだけどな」



仁王「…」


真田「理由は知らんが丸井は心を入れ替えたみたいに
朝練から参加している。お前も合宿では全く
ブランクを感じさせなかった。」



仁王「…そんな事はなか」












幸村「……その顔はまだ戻りたくないって顔だね」



仁王「結構今の生活が気に入っていてのう」






幸村「…そうか、なら仕方ないね」



真田「うむ、残念だ」











あんまり遊びすぎない様にね。と言葉を残し
二人は教室を出て行った















俺はまだ戻れん。











今はまだ、タイミングが違うんじゃ














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