09.




[水希視点]





あれから数日が経ち桃子は
応急処置や体調管理、
そして試合中の癖など早くも見抜き
一日の終りに幸村とミーティングをする

私はタイムキーパーやスコア付けなどを中心

緒橙は物覚え悪過ぎて洗濯物や球拾いなど
動く事中心で効率良く作業が行われていた。





やっと慣れてきたなんて思ってたら
この合宿も明日で終わり


一週間長かったような短かったような。









今日も午後の練習が終わり、
私達は再び大浴場で語り合っていた















桃子「明日で合宿も終わりね」



水希「だなー。いい感じにテニスの事も
覚えられたし、楽しかったよ」



緒橙「そうだね!あ〜あたしは
帰ったら早くゆーしに会いたいなぁ…」



水希「一週間会ってないもんな、
私は彼氏出来たら三日に一度は会いたい」











自分でも意外だとは思うけど彼氏が出来たら
少しでも一緒に居たいタイプだったりする










ってこれやもしかして…



恋バナの流れ!!!!











なんて思ったら早速緒橙が食いついてきた













緒橙「いいねいいね!この話題続けよう!」



桃子「何一人で興奮してるのよ」



緒橙「い、いや別に…あはは!
ところで水希はいつから彼氏いないの?」



水希「んー高1の夏から半年間だけ
付き合ってた奴がいたけど、
別れてからは何もなし!」



緒橙「ズバリ、それは立海生?」



水希「おう、お前と同じクラスの緑山健吾」



緒橙「なんですっえぇええええ!!?」



桃子「ちょ、声でかいわ!響いてるから!」



緒橙「ごめんごめん!知らなかったからさ!」








緑山健吾って言うのは爽やかイケメンで頭も良く
高身長、サッカー部部長ときたもんだから
まぁ女子にはかなりモテる男ってやつ。







水希「隠してた訳じゃないけど、
クラス違うし学校ではあんまり
二人っきりにならなかったし」









結局年明けにはすれ違いで別れちまったけど。







緒橙「あたしは彼氏と同じ学校だったら
毎日ベタベタくっついちゃう!
そんでずーっとイチャイチャ!」




水希「うわ…そーいうタイプはキツいわ…」



桃子「…忍足が氷帝でよかった気がする」



緒橙「二人とも酷いぃ」





水希「そういや、緒橙の彼氏って
昔桃子の事好きだったんだろ?」









緒橙「(水希!)」

水希「(あ、言っちゃダメなやつだったか?)」












チラリと桃子を見ると
特に気にした様子もなく。











桃子「その事知っていたのね。
別にコソコソする必要ないわ」



緒橙「えへへ、ごめん。
ゆーしに聞いててさ」



桃子「告白されたのは中学入って
割と直ぐだし緒橙と付き合うまでに
一年以上時間経ってるわ」



水希「ほぇー、でも桃子と緒橙って
言っちゃえばタイプが真逆じゃね?
桃子は落ち着いてるし分かるとして、緒橙…」



緒橙「ちょっと!何を言いかけたのかな〜?
水希さん!!」



水希「いや、なんでも」






桃子「…まぁ、忍足女の子大好きだから」



水希「え!?緒橙の前で
それ言っちゃっていいのかよ!!」



緒橙「うんうん、幼女から熟女まで
ゆーしはストライクゾーン広いからね」



水希「納得してんのかよ!
てか前者も後者も犯罪だかんな?!」













緒橙の彼氏の事が
ますます謎になっていくのであった。









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