23.




[緒橙視点]












緒橙「ぱーてぃー?」



幸村「あぁ、もし暇だったら来ないかなと思ってね」


























それはゆっきーに声をかけられる数分前、




















「さっちゃーん、今年は行きたいところある?」



「んーとねぇ、太郎くんと一緒なら何処でもいいよ」










緒橙「……」


















くそぉおおおーーーーーう!!!


12月に入ってから校内のカップル達、
ちょっとうるさいんですけどおおおー??


















緒橙「はぁ、そりゃそうだ…
もうすぐクリスマスだもんねぇ…」















今年はどうしようか、
両親は仕事だろうし、仲のいい友達も
彼氏と会うだろうし…
桃子と水希がもし予定あるとしたら…





久しぶりに一人で過ごすクリスマスだ。







そう言えば去年はゆーしと
自宅でチキン食べたっけなぁ、
夜にイルミネーションを見に行ったけなぁ。


















「うん、私もイルミネーション見に行きたい」


「分かった、なら今年はそこへ行こう」
















ぬぬぬぬぬぬぬ…













緒橙「あーーーーーーー!もう!
みんなみんな浮かれやがってぇええええー!」










「ん?緒橙か」





緒橙「…はっ!」














思ってる事がつい出てしまい
慌てて手で口を塞ぐ

恐る恐るカップルを見てみると







やなっちと彼女さんだった。











「あ…じゃあ私行くね」



柳「あぁ、また後程」


















あたしにぺこりと頭を下げて、
申し訳なさそうに去って行く
細身の綺麗な女の子

















緒橙「うへぇ…今の会話
やなっちと彼女だったのね、
ごめんね、変な事叫んで」



柳「いや、俺も配慮が足りなかった、すまん」




















配慮、か






皆、別れた事知ってるんだもんね。と、
少しヘナヘナとした表情をしてしまう。


















緒橙「やなっち、イルミネーション見に行くんだね」



柳「あぁ、光の化学物質とやらの
進化が気になっていてな」






緒橙「ちょっと何言ってるか分からない」



















でも、やっぱりクリスマスは
家に一人で居たくないよねー…















幸村「やぁ、緒橙。それに蓮二も」



柳「精市か」



幸村「ちょうど良かった、実はね
25日クリスマスパーティをしようと思うんだ」


















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