19.




[桃子視点]











桃子「二人共ごめんなさいね」



緒橙「大丈夫だよ!」



水希「んじゃ、私等は天気いいし
屋上でも行ってようぜ〜」



緒橙「そうだね!
あ、テニス部の練習でも見てよっか!」
















放課後、久しぶりに三人で遊ぶ約束をしていた




が、突然生徒会の集まりが入ってしまい
二人を待たせてしまう形に。













桃子「それじゃあ行ってくるわね」



緒橙「うん!頑張ってねー!」












緒橙と忍足の件から既に
一週間が経とうとしていた。






やはり氷帝での一悶着は此処、
立海でも翌日には生徒の耳に入る事態に


しかし、緒橙の態度は以前と全く変わらず。

そのおかげか口にする者もすぐに減っていき
今では前と変わらず過ごしている






緒橙らしいというか、
緒橙だから出来るものなのだと


私自身もあの一件で学ぶ事は多かったと思う。
























桃子「失礼します」



役員「あ、赤羽さん」



会長「申し訳ないんだけど、
これから会議で使う資料がまだ倉庫にあって」



桃子「いいですよ、私取ってきます」



役員「ごめんね、用事あるって言ってたのに
私達も今手が離せなくて」



会長「急に呼び出して悪いからその資料だけ
取ってきてもらうのお願いしていいかな?」



桃子「参加しなくてもいいんですか?」



会長「うん、副会長やる位、優秀だもの。
赤羽さんなら飲み込み早いし
用事を優先して!後日内容だけ伝えるから」



桃子「ありがとうございます」














そう言い先輩方は忙しそうに作業をしながら
私に両手を合わせごめんね、とポーズを取る


















再び廊下に出て来た道を戻り、
離れの倉庫に目的の書類を取りに行く













キキッーーーーーーーーーーー…















古くなった鉄製の扉を開け、
少し埃っぽい倉庫の中へ


以前からこの倉庫は電気が壊れている



なんで先生方は放置しているんだ、
と毎回ながら思い懐中電灯で
明かりをともしながら奥へ進む














桃子「よし、早く探しましょう」















生徒会で使われている一角のコーナーは奥の方

資料置き場まで一直線で向かい、
お目当ての資料を見つけ手を伸ばそうとした























桃子「…え?」




「キャッ!?」














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