18.




[桃子視点]














水希「何ここ、、」








氷帝の近くまで来ると
水希がポカンと口をあける











水希「めっちゃデカいじゃん!
これ本当に学校?!」



桃子「そうよ」












二年ぶりに訪れた母校は校舎は違えど
相変わらず学校離れしている大きさだ













色々な事を学んだこの学校での思い出


しかし今は懐かしむ時ではない。













桃子「…緒橙」



緒橙「大丈夫、」



水希「ねぇ、私等…

かなり目立ってるけど。」












丁度下校時間と重なった為か正門の前で
立海の制服を着ている私達は
さぞ目に止まりやすい









この学校でも勿論、緒橙と忍足の件は
殆どの人が知っている事であろう








ヒソヒソと私達を見て話す者も、少なくない

















緒橙「むきぃいいいいいい!」


桃子「!?」


水希「な、なんだよいきなり!」







緒橙「よく考えたら、酷くない?!
三年も付き合ってたのにごめんで済むかーーい!!」















いきなり緒橙の怒りスイッチがオンになり
隣にいる水希が私以上にびっくりしていた














桃子「と、とりあえず緒橙、
あなた忍足見つけたらどうするのか考えてるの?」



緒橙「今思いついた!眼鏡割る!」



水希「そこ!?」



緒橙「そんで、孫の代まで呪ってそして…」



桃子「はぁ…」







相変わらずの思考回路の緒橙に
頭を抱えていると、
見覚えのある顔が校舎から出てくる




















桃子「緒橙、あれ…」





緒橙「…!





…紫音ちゃん」










一人校舎から出てきた氷帝のマネージャーを発見し、
緒橙は拳を握る














緒橙「…行ってくる。」











彼女に一直線に向かう緒橙を私達は
正門にもたれ掛かって見送った。




















水希「大丈夫かなぁ、」



桃子「ここからは緒橙次第よ」



水希「…でも、凄いギャラリーだぞ。
早く忍足見つけねーとここの先生とか
そのうち来るんじゃねーの?」



桃子「その時は私が出るわ」



水希「あぁ、そういや母校か。
頼むぜ、桃子」















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